DCGのジェネシス(Genesis)は債権者に30億ドル以上の債務

ジェネシスは債権者に30億ドル以上の債務

デジタル通貨グループDCG(Digital Currency Group)の子会社であるジェネシス(Genesis)は、債権者に30億ドル以上の債務を負っていると報じられている事が分かった。

ジェネシスは、これまで考えられていたよりも大きな問題に直面しており、大手メディアフォーブスの報道によると、同社は債権者に30億ドル(約3,860億円)以上の債務を負っていることが新たに判明した。

DGCはポートフォリオの一部を清算し、完全所有の子会社であるジェネシスを救済することを検討しているとのこと。DGCのバリー・シルバート(Barry Silbert)CEO(最高経営責任者)のポートフォリオには、200以上の仮想通貨関連企業が含まれており、同社は、少なくとも35カ国で多数の仮想通貨取引所、貸し手、銀行、その他のプロジェクトに投資しており、ポートフォリオは約5億ドル(約643.7億円)の価値がある。

ウィンクルボス氏とシルバート氏の攻防

DCGのベンチャーキャピタルポートフォリオの部分的な清算は、ジェネシスの負債と比較するとまだ見劣りしているのが実用だ。

30億ドルのうち少なくとも9億ドル(約1,159億円)は、仮想通貨取引所GeminiのEarnプログラムのユーザーによるものである。GeminiのEarn yieldプログラムは、2022年11月17日に引き出しを停止したジェネシスとの関係に基づいて構築。Gemini ユーザーに対するGenesisの負債は、Geminiのキャメロン・ウィンクルボス(Cameron Winklevoss)CEOと、DCGのシルバートCEO間の最近の論争の対象となっている。

ウィンクルボスCEOは、シルバートCEOを不正会計で告発し、DCG取締役会に”ただちに”同社から解任するよう求めている。特に、ウィンクルボスCEOはDCG取締役会への2通目の公開書簡で、仮想通貨ヘッジファンドの3AC(Three Arrows Capital)とFTXが破綻した後、シルバートCEOがDCGのGenesisに対する10 年物約束手形を、Geminiに送信された財務報告で意図的に「現在の資産」と誤表示したと主張している。

実際、約束手形は現金に換金できず、ジェネシスの財務健全性を改善する助けにはなっていない。ウィンクルボス氏によると、シルバートCEOとDCGはこれを債権者から隠そうとし、会計上の不正をしたとの事。GeminiはGenesisとのローン契約を終了し、1月11日(水曜日)、獲得プログラムを終了している。

なお、シルバートCEOは、ウィンクルボスCEOが彼に対して提起したすべての申し立てを否定している。