RippleとSEC封印依頼
Ripple(リップル)対SEC(米国証券取引委員会)訴訟の裁判長であるアナリサ・トーレス(Analisa Torres)判事は、専門家の異議申立てに関連する特定文書を封印するという両当事者の要求に関する命令を発行した事が分かった。
2022年8 月、RippleとSECの両当事者は、専門家の証言を除外するというドーベルト(Daubert)動議に関連して提出された特定文書に封印するよう要求。SECは、その要求は専門家証人の身元を保護するために必要であると主張したものの、Rippleは、その封印の動きは、機密性の高いビジネス情報と第三者の正当なプライバシー利益を保護すると主張した。
さらに、MoneyGramと身元不明の第三者は、両当事者の私益と機密のビジネス情報を保護するため、両当事者のドーベルト動議に関連して提出された特定の文書の一部を編集するようにも動いているという。命令によると、トーレス裁判官は、Rippleと非当事者に対し、一部のドーバートの動議文書に含まれる特定情報を封印し、編集する動議を認めた。しかし、裁判長は、SECの封印申立を一部認め、一部却下し、判決を読み上げる際、次のように述べている。
以下に述べる理由により、SECの申し立ては一部承認され、一部拒否され、被告の申し立ては承認され、非当事者の申し立ては承認されます。
トーレス判事がSECの申立を部分的却下した理由
SECは以前、専門家の名前、連絡先情報、職歴、出版物などを編集するよう求めていた。
これに際してトーレス裁判官は、SECの専門家に関する情報を公に広めることで、脅迫行為が行われる可能性が高まる可能性があると指摘したが、専門家を支援したコンサルティング会社の名前を公開することで、何らかのリスクが生じるとは考えていないとのこと。トーレス裁判官は、SEC が専門家を支援したコンサルティング会社の封印を十分に正当化していないと付け加、次のように述べている。
裁判所は、SECの専門家証人を支援したコンサルティング会社の名前を編集するというSECの要求を拒否し、それ以外の場合は、ドーベルト動議に関連して提出された文書を編集するというSECの要求を許可します。