ドバイの不動産大手DAMACが仮想通貨を豪邸の支払いとして受け入れ

ドバイの大手不動産業者が仮想通貨決済を受け入れ

UAEアラブ首長国連邦のドバイに拠点を置く不動産開発業者Damac Propertiesは、4月27日(水曜日)、高級不動産の賃料支払いに、ビットコイン(Bitcoin/BTC)とイーサリアム(Ethereum/ETH)の支払いを開始すると発表した。

Damac社は、ビットコインやその他の仮想通貨を受け入れることで不動産投資家に利便性と柔軟性を提供しながら、デジタル経済を支援することを目指しているとのこと。さらに同社は、デジタル都市の開発に焦点を当てる最新プロジェクトに最大1億ドル(約130億円)を投資する意向を発表。この取り組みは、D-LabsのCEOとDamacのゼネラルマネージャーの両方を務めるアリ・サジワニ(Ali Sajwani)氏によって主導されるとのこと。

超裕福層向け物件のビットコイン決済

Damac Propertiesは、2002年にビリオネアのフセイン・サジワニ(Hussain Sajwani)氏によって設立された企業で、カナダや英国、中東で事業を展開しており、アリ氏は進捗状況について次のように述べた。

顧客による仮想通貨の所有権へのこのシフトは、若い世代の新しい経済への移行と私たちの業界の将来を早急に進めるための私たちの手段の1つです。

フセイン氏は、不動産購入者に無料でランボルギーニを配るなど、派手なマーケティング戦略でよく知られている人物で、2013年には、ドナルド・トランプ(Donald Trump)前売国大統領と提携し、ドバイにトランプブランドのゴルフコースを数多くオープンさせている。

ドバイ仮想資産規制当局の下で暗号資産ライセンスを提供するという政府の決定に続き、大手仮想通貨取引所のいくつかはUAEへ移転しており、Damac社の現在のプロジェクトは、同社によるデジタル資産とNFT(非代替性トークン)への取り組みの一環である。Market Research Futureによると、メタバース市場は2020年に219.1億ドル(約2兆8,456億円)の価値があるとのことで、ブルームバーグインテリジェンスは、メタバースが2024年までに約8,000億ドル(約104兆円)の収入を生み出す可能性があると考えているという。

ドバイでの仮想通貨への関心は、仮想通貨取引所がドバイにローカルオフィスを設置することでも明らかである。