ガーナ中央銀行がCBDCの立ち上げを計画

BoGがCBDC「e-Cedie」のデザインペーパーを発表

BoG(Bank of Ghana=ガーナ中央銀行)は、ガーナ国内で機能するCBDC(中央銀行発行デジタル通貨)である、e-Cedie(e-セディ)のデザインペーパーを発表したことが明らかになった。

3月15日にリリースされたデザインペーパーによると、BoGは、e-Cedieで使用するためにハードウェアウォレットやその他のデバイスを使用することを提案しているとのこと。同銀行は、インターネットや銀行口座にアクセスできないガーナ人に金融サービスを提供するため、e-Cedieにハードウェアウォレットを導入する予定とのこと。

ガーナの人口約43%は、まだ銀行口座にアクセスできていない現状が続いており、デジタル決済の主流化は、アフリカ経済の形式化に役立つと期待されている。そのため同銀行は、小売りのトークンベースのCBDCにデジタル決済を統合することで、アフリカ経済を正当化するとの見解を示している。

オフラインデバイスの発行を提案

BoGは、ハードウェアウォレットやスマートカードなどのオフラインデバイスの発行を提案しており、インターネットアクセスが制限されている地方でもe-Cedieが利用できるように展開していく計画だ

実際、アフリカ最大の金生産国であるガーナでは、政府は流動性を高め、汚職を減らすため、2021年にe-Cedie初のコンセプトが発表されている。2019年に実施した世界銀行の調査によると、ガーナ人の約53%がインターネットを使用していることが明らかになっており、e-Cediを導入することでこれまで金融サービスを利用できなかった多くの国民が、サービスを利用できるとみられており、ガーナ銀行総裁のアーネスト・アディソン(Ernest Addison)博士は次のように語っている。

ガーナ銀行は、金融セクターのデジタル化プログラムの枠組みの中でCBDCを調査する意向を表明しました。ガーナ銀行がeCediのコンセプトを発表したのはこの目標を追求するためです。これはCedi紙幣と硬貨のデジタルバージョンです。ガーナでのe-Cediの発行には、金融包摂の促進、キャッシュライト経済の追求、支払いにおける運用効率と費用効果の向上、および私的に発行されたデジタル通貨に代わる安全で安全で信頼できる代替手段の提供は度が含まれています。

CBDC開発をめぐっては、世界各国が開発に乗り出しており、特に中国は民間での実証実験するなど、最も開発が進む一方で、インド政府は最近、2023年度中にデジタル・ルピーを導入する計画であることを明らかにするなど、CBDC開発競争は熾烈(しれつ)を極めている。