eBayが仮想通貨払いを検討:すでにNFTを受け入れているとCEOは述べる

eBayが仮想通貨払いを検討

米国の世界最大級のオンラインマーケットプレイスであるeBayは、仮想通貨での支払いを検討しており、すでにNFTを受け入れていると述べていることが明らかになった。

eBayのジェイミー・イアンノーネ(Jamie Iannone)CEO(最高経営責任者)は金融系メディアの取材に対し、仮想通貨決済をプラットフォームに導入するとほのめかした。eBayは1995年に設立された最も古いeコマース企業の1つであり、現在、190カ国でオンラインマーケットプレイスを展開していることで知られている。これまでのところ、eBayはプラットフォームですでにはGoogle PayApple Pay、オーストラリアのAfterpay(後払い決済サービス)を使用可能にしており、仮想通貨での支払いが受けいれられるのも時間の問題ではないかとの声もあった。

実際、eBayは2014年から、小売プラットフォームの支払い手段の一つとしてビットコイン(Bitcoin/BTC)を追加することを検討しており、以前から仮想通貨決済の導入に前向きであったことが知られている。

盛り上がりを見せるNFT業界

eBayは最近、オーストラリアのフィンテック企業であるAfterpayとのパートナーシップを締結しており、新たな決済手段を通じてZ世代とミレニアル世代へのアピールを行っていると考えられており、イアンノーネ氏は次のように語っている。

支払い管理への移行が完了したばかりで、プラットフォームで850億ドルのボリュームを直接管理しています。これにより、新しい支払い方法を検討しています。実際NFT取引については特に大きな発表はしませんでしたが、ユーザーはすでにプラットフォーム上でNFTを売買しています。この現象は、eBayに車売買の事業がなくても車が自由に売買され始めたときのことを思い出させてくれます。これからeBayは現物のグッズとデジタルアイテムも取引できる場所になっていく予定です。

同社はプラットフォーム上でNFT(非代替性トークン)の販売を可能にしており、ホワイトリストに登録された販売者のみがNFTのリストと販売を許可されていた。NFT業界に参入しているのはeBayだけでなく、オンライン決済処理業者のPayPalと中国のeコマース企業であるJD.comも、昨年NFTの分野に参入するなど盛り上がりを見せている。