スケーリングの問題に取り組むカルダノ
カルダノ(Cardano)のコア開発チームInputOutputは、スケーリングの課題に対応するため、ブロックサイズを11%増加させたことが分かった。
カルダノはスケーリングの問題に取り組むことを目指しており、これらの課題に対応するべく、ブロックサイズを72KBから80KBに拡張すると公式Twitterで報告。また、スマートコントラクトプラットフォームであるPlutusのメモリブースト(※1)の計画を公表した。
メモリを最適化することを「ブースト」と言い、メモリに蓄積したキャッシュを削除したり、不要なものを削除および停止させることを言う。
NETWORK UPDATE: Today, we have proposed the next parameter update as we continue to increase #Cardano network capacity in line with the plan. The proposal will increase block size by a further 8KB taking it from 72KB to 80KB.
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— Input Output (@InputOutputHK) February 1, 2022
ネットワークの更新:本日、計画に沿ってネットワーク容量Cardanoを増やし続けるため、次のパラメーターの更新を提案しました。この提案では、ブロックサイズがさらに8KB増加し、72KBから80KBになります。
2月2日(水曜日)のツイートで、Input Outputは、Cardanoのブロックサイズを72KBから80KBに拡張すると報告。ブロックサイズは、1つのブロックがブロックチェーン上で持つことができる最大データ容量を指しており、ブロックサイズを大きくすると、新しいブロックに追加できるトランザクションが増えるため、スケーラビリティが向上することから、スケーリング問題解消の意思を示している。
Plutusのパフォーマンス改善も計画
さらにCardanoコア開発チームは、スマートコントラクトを展開するためのCardano実行プラットフォーム「Plutus」のパフォーマンス改善も計画している。
同チームは、Plutusスクリプトメモリユニットが1,250万から1,400万に拡張されることを明らかにし、拡張されたメモリー制限により、Plutusスマートコントラクトがより多くのデータアイテムを処理する能力が向上すると予想される。入出力チームは、Plutusスクリプトに追加のリソースが提供され、ネットワーク全体の容量を増やしながらdAppのユーザーエクスペリエンスを向上させると述べている。
アップグレードを開始するにあたり、入出力チームは、混雑の問題を克服するカルダノの能力に期待を寄せている。特に、同チームは2021年11月にブロックサイズとPlutusメモリーユニットの両方に対して同様の更新を開始している。なお、これら2つの改善は、2月4日(金曜日)21:44UTC(※日本時間の2月5日06:44)に公開される予定とのこと。