Mozillaが仮想通貨による寄付受け入れを一時停止へ

Mozillaが仮想通貨寄付受け入れを一時停止

Mozilla Foundation(Mozilla[モジラ]財団)は、ビットコイン(Bitcoin/BTC)およびアルトコインによる寄付受け入れを一時的に停止させたことが分かった。

日本語訳:
今日から、仮想通貨の寄付に関する現在のポリシーが気候目標に適合するかどうか、またどのように適合するかを検討しています。そして、レビューを行う際に、仮想通貨を寄付する機能を一時停止します。

オープンソースのMozillaプロジェクトを支援するために設立された非営利団体で、ウェブブラウザーFirefoxを運営するMozillaFoundationは、仮想通貨による寄付受け入れを一時的に停止したことをツイッターで明らかにした。同社は2022年1月7日(金曜日)に発表し、仮想通貨の環境への影響、さらに気候目標と一致しているかどうかなどを確認すると述べている。

Mozillaが仮想通貨の寄付を一時停止した理由

Mozillaは現在、仮想通貨での寄付を受け付けなくなった。

Twitterを通じて発表して以降、同社は寄付ページの支払方法に掲載されていた仮想通貨の項目を削除している。現在、同社へ仮想通貨による寄付をする場合、PayPalまたはデビットカードおよびクレジットカードを介してのみ寄付が可能となっており、直接の仮想通貨による寄付はできない。2014年以降、MozillaはUSDコイン(USD Coin/USDC)を含む5銘柄のステーブルコインと、イーサリアム(Ethereum/ETH)、ビットコインキャッシュ(BitcoinCash/BCH)、ドージコイン(Dogecoin/DOGE)、ライトコイン(Litecoin/LTC)を含む7銘柄のアルトコインのポートを追加してきた。

このように、何年にもわたって仮想通貨による寄付をサポートしてきたにもかかわらず、Mozillaが受け入れを一時停止した理由に、2021年12月31日(金曜日)、同社が仮想通貨決済サービスプロバイダーのBitPayを通じて仮想通貨の寄付を受け入れる能力にと大きく関係している。

同社は、Mozilla創設者であるジェイミー・ザウィンスキー(Jamie Zawinski)氏がMozilla Foundationに対し、失望感および反発感を表明。同氏は、「惑星を焼却するPonziグリフター」と提携していることで同社を批判。同氏のツイートは爆発的な拡散を見せ、仮想通貨、特にビットコインの環境への影響に関する既存の懸念事項についての幅広い議論を開始。

Firefoxウェブブラウザーに電力を供給するGeckoエンジンを設計したピーター・ラインズ(Peter Linss)氏も、同じ問題について失望したことをツイートしている。その後Mozillaは仮想通貨による寄付受け取りを一時停止すると発表し、気候目標と一致しているかどうかを判断するためのレビューを開始した事を明らかにした。