FOMC開催で市場に注目が集まる中でBTCが値下がり
FOMC(Federal Open Market Committee=連邦公開市場委員会)へ注目が集まるなか、ビットコイン(Bitcoin/BTC)の値下がりが目立っている。
12月15日(水曜日)、FOMCを開催し、米国債などを買い入れる量的金融緩和策の縮小(テーパリング)ペースを加速させ、22年中に計3回の政策金利の引き上げを見込んでいる。また、これによってFRB(米連邦準備理事会)による金融政策の正常化前倒しを警戒し、値動き重視の参加者が多い市場には売りが先行しているとみられる。FOMCは今回、インフレは「一時的」との表現を声明から削除。その背景には、11月の消費者物価指数が前年同月比の上昇率が6.8%と39年ぶりの高水準に達しており、失業率も4.2%に下がった事が多いな要因と考えられる。インフレへの対応が後手との批判が出ている中、FRBは物価高抑制に軸足を置く姿勢を鮮明にしている。
CoinMarketCapより画像引用
CoinMarketCapの調べによると、12月16日12時時点のビットコイン価格は、1BTC=559万円前後で推移しており、前日同時刻比+2.08%、1週間で-2.11%と、前日よりはやや回復しているものの、FOMC開催前の不安感からか。また、時価総額は105兆6,263億円となっている。FOMCが2022年の政策ロードマップを発表した直後、ビットコイン、アルトコインが反発。ビットコイン(Bitcoin/BTC)価格は、米国で6.2%を超えるインフレを押し上げていることを示した過去最高の69,000ドル以降、下降傾向だ。このニュースは非インフレ資産にとって有益な可能性がある。投資家がFRBが開催する会議を注意深く監視している点を考慮すると、より広範な市場構造を分析することは非常に重要と言える。
この緊密な相関関係は、FRBの金融政策がビットコインを含むよりリスクの高い資産とどれほど決定的であったかを示しており、仮想通貨市場に見られる弱さを部分的に説明している。