ビットコイン総供給量の90%がすでにマイニング済み:残り10%に約120年

ビットコイン総供給量の90%がすでにマイニング

仮想通貨の誕生とともにトップをひた走ってきたビットコイン(Bitcoin/BTC)だが、総供給量の90%がすでにマイニングされており、ビットコインネットワークは重要なマイルストーンに到達したことが明らかになった。

ビットコインの歴史は、2009年1月3日に開始された約13年前に始まり、それ以来13年間の歴史の中で、約90%のビットコインがマイニングされている。BlockchainComデータによると、すでに1,889万枚のビットコインがマイニングされており、これは総供給量の90%に相当する。そのため、マイニングされていないビットコインは残り200万未満となっているが、定期的な半減期、マイニングの難易度調整、およびそのほか、事前にプログラムされた機能により、かなりの時間がかかり、一部の推定によれば100年以上かかると推定されている。

新しいコインを生成するビットコインの安定した速度を保証するために作成された重要な機能として、マイニングの難易度調整があり、これは2,016ブロック(2週間)ごとに発生するプロセスであり、マイナーが行うマイニング作業の効率を変更するものとなっている。ビットコインをマイニングしようとしているマイナーが多すぎる場合、難易度の調整により、報酬を受け取るのが難しくなり、マイナーが少ない場合には報酬を受け取る難易度を下げることによって、ブロックの作成を安定させる仕組みとなっている。

bitcoinblockhalf 「Bitcoin Block Reward Halving Countdown」より画像引用

 

今後のビットコインマイニングの状況

2009年にはブロックあたりのマイニング報酬は50BTCで始まったが、現在、この報酬は6.25BTCまで減少しており、「bitcoinblockhalf」によると873日後(2024年)には3.125BTCに減額される。

一方で、来世紀には2,100万のビットコインがマイニングされると予想されているが、秘密鍵の置き忘れや死亡事故によってすでに350万を超えるビットコインが失われたと推測されているため、ビットコインの総供給枚数は想定よりも少なくなる。それでも最近の調査によると、ビットコインを認知しているのは世界でわずか5%ほどであり、ビットコイン保有者全体の55%が今年から仮想通貨市場に参入したと推測されている。そのため、今後ますます多くの人がビットコインに興味を持ち始めるのに対して、ビットコインの市場供給枚数は減少していくため、今後数年間でビットコインの価格が大幅に上昇する可能性があると指摘されている。

余談ではあるが、2058年から来たと名乗るTwitterネーム@國分玲氏(※9月28日のツイートを最後に未来へ帰還)は、2058年のビットコインの価格について、記憶が正しければという前提ではあるが、1BTC=約7億8000万円と語っており、夢物語や創作であってもなかなか面白い。