機関投資家アルトコインを求めてビットコインから逃げている

機関投資家がビットコインからあるとコインへ

ビットコイン(Bitcoin/BTC)は2021年11月に60,000ドル台で始まり、中旬には70,000ドルを超える史上最高値を更新したが、現在、その勢いは失われ、55,000ドル未満で取引されている。この低下は機関投資家も驚きを隠せなかったようで、イーサリアム(Ethereum/ETH)や他のアルトコインが上昇する一方、ビットコインは10%近く低下したことが分かった。

Digital Asset Management Review(日本語訳:デジタル資産管理レビュー)」と題されたCryptoCompareのレポートは、仮想通貨の機関投資家と、11月に彼らが何に傾倒していたかを調査した結果が報告されている。全体として、デジタル資産管理製品では、11月のAUM(資産運用残高)が747億ドル(約8兆4,777億円)から700億ドル(約7兆9,422億円)に5.5%減少。1日あたりの平均取引量も13%減少し、平均7億3,200万ドル(約830億円)になり、2021年の過去最高取引量の15億ドル(約1,701億円)を50%下回っている。

ビットコインの流出でアルトコインが増える

数字をよく見ると、ビットコインが11月に大きな敗者であったことがわかります。ビットコインAUMは9.5%減少して487億ドルになりました。これは7月以来の前月比で最も高い減少でした。

アルトコインはビットコインから流出するお金の受益者で、イーサリアムAUMは5.4%増の166億ドル(約18億円)で、他の仮想通貨は10.4%増の26億ドル(約3億円)である。GBTC(グレイスケールビットコイントラスト)は誕生から常に市場で支配的な製品であり、BTC市場シェアの78%を占める381億ドル(約43億円)にもかかわらず、今月も10.1%下落。そのイーサリアム製品であるETHE(グレイスケールイーサリアムトラスト)は129億ドル(約14億円)のアルトコインを保有しており、今月は3.6%増加した。

取引量も打撃を受けていた

取引量についても同時に打撃を受けており、グレイスケールビットコイントラストが最大の打撃を受け、1日あたりの取引量は26%急落し、2億8,900万ドル(約327億円)になった。

投資信託系であるトラスト商品のボリュームのシェアは、10月の63%から51%に低下。ボリュームとAUMを除けば、ビットコインは収益性においてアルトコインよりもはるかに優れている。グレースケールの収益率は-10.2%、ETCグループの収益率は-13%、ValourのBTCZERO製品の収益率は-6.6%だ。

なお、アルトコインは、ソラナ(Solana/SOL)とライトコイン(Litecoin/LTC)が先頭に立ち、いくつかの大きな利益を上げている。