ベラルーシ大統領が余剰電力で仮想通貨マイニングを推進
ベラルーシのアレクサンドル・ルカシェンコ(Alexander Lukashenko)大統領は、低い賃金の農業から海外へ季節労働(出稼ぎ)へ行くのではなく、国の無人工業用地を使用して仮想通貨をマイニングするよう政府に促した事をロシアのRBC通信社が報じた。
ルカシェンコ大統領は、ベラルーシには、中国が2021年6月に禁止したことで有名な電力集約型の活動に電力を供給するのに十分なエネルギー資源があると述べ、ペトリコフスキーマイニング施設および加工工場の開設中にデジタル資産をマイニングするために使用できる既存の場所を指摘し、次のように述べた。
彼らはどこでも私たちを待っているのではなく、電気に基づいて何かを構築します。仮想通貨マイニングを開始するためにわが国には十分な電力があります。
仮想通貨マイニングに批判が集まる中での大統領メッセージ
ルカシェンコのプロンプト(※ユーザーに促すメッセージ)は、仮想通貨マイニングがその環境への悪影響について世界的な批判を集めているためです。
2021年初め、ビットコインマイニングのエネルギー消費は、世界で最も価値のある仮想通貨を追い詰め、4月の史上最高値から一転してその価値をほぼ半分まで失っている。
中国の取り締まり直後、さまざまな業界の専門家は、アジアの超大国によるマイニング禁止は、ビットコインネットワークで最も影響力を持つ動きのひとつだと述べている。その結果、中国にいるマイナーは、他国へ事業移転を余儀なくされている。しかし、1994年に就任したルカシェンコ大統領は、しばらくの間仮想通貨マイニングを支持しており、2019年4月には自国の原子力発電所の1つからの過剰なエネルギーを使用した仮想通貨マイニングを提案した。