CoinbaseがビットコインSVの取引を停止
カリフォルニアに拠点を構える米国系仮想通貨取引所Coinbaseが、取引所でのビットコインSV(Bitcoin Satoshi Vision/BSV)取引を停止すると発表した。
ビットコインSVは再び問題を抱えており、6月下旬からネットワークが直面している一連の攻撃を受けて取引停止に至っており、Coinbaseは次のように語っている。
本日、BSVで発生した51%の攻撃により、すべてのBSV取引を停止しています。
ビットコインSV 取引き停止までの流れ
ビットコインSVは8月3日(火曜日)に大規模な51%攻撃の標的となっており、Blockchairの開発者であるニキータ・ジャボロンコフ(Nikita Zhavoronkov)氏によって“発売以来最大”とまで呼ばれている。同氏はさらにツイッターで、再編成は100ブロックの深さであり、57万件のトランザクションを一掃したと主張した。
Correction: the reorg was 100 (!) blocks deep wiping out 570k transactions. It was just our alert system that didn’t expect someone trying to revert the whole blockchain and stopped at 18. Oh well, there are some risks associated with transacting on low-hashrate blockchains.
— Nikita Zhavoronkov (@nikzh) August 3, 2021
この攻撃は、8月4日付けNEXTMONEYの特集記事「ビットコインSVが大規模な51%攻撃を受けている事が判明」でも報じたように、CoinMetricsのルーカス・ヌッツィ(Lucas Nuzzi)氏によって最初にコミュニティに通知されている。
FARUM has identified a 51% attack today on the BSV network at around 11:45AM EDT.https://t.co/Oy19UDw53t https://t.co/T3MMRHqPe8
— CoinMetrics.io (@coinmetrics) August 3, 2021
同氏は3日の早い段階で「深刻なハッシュパワー」がネットワーク上で解き放たれたと主張。最大3つのバージョンのチェーンがプール間で同時にマイニングされていることを明らかにしテイル。
Coinmetricsは後に、同社独自のブロックチェーンセキュリティ監視ツールFARUMが攻撃を特定したことを確認。ビットコイン協会もTwitterで事件を確認し、ノードオペレーターに不正なチェーンを無効としてマークすることを推奨している。
CoinbaseによるビットコインSV停止の余波
Coinbaseの行動は、コミュニティに波を起こしている。
ただし、このような手順は、おそらく現在のネットワークではすでに日常的なものになりつつあり、過去に、ビットコインSVはGeminiやBinanceバイナンスのような人気取引所によってドロップされた経験を持っている。また、流動性プロバイダーがトークンの流動性へのアクセスを一時停止したため、複数の取引所が資産の引き出しと預金をブロックした。これに先立ち、6月の最終の週と7月の最初の週にさらに多くの攻撃が行われている。
なお、CoinbaseはBitcoinSVの取引サービスをいつ再開するかについて、現段階ではまだ明らかにしていない。