テスラのビットコイン受け入れを示唆
大手電気自動車メーカーのテスラ(Tesla)の最高経営責任者であるイーロン・マスク(Elong Musk)氏は、仮想通貨マイニングに使用される再生可能エネルギーの量について、ビットコインの支払いの受け入れを再開する可能性が高いと述べたことが明らかになった。
テスラは仮想通貨のマイニングのための高エネルギー使用に関する懸念を理由に、NEXTMONEYの特集記事「テスラが「環境への多大なコスト」を理由に、ビットコインの支払いをやめる」で報じたように、一時的にビットコインでの自動車販売を中止している。実際、一部のテスラ投資家は、環境保護論者とともに、化石燃料で生成された大量の電力を使用してビットコインをマイニングする方法についてますます批判的な意見を持っているとのこと。しかしマスク氏は、「マスク氏、テスラが50%のクリーンエネルギー使用でビットコイン取引再開と述べる https://nextmoney.jp/?p=42197 」で報じたように、ビットコインマイニングが再生可能エネルギーにシフトしていることを理由に、支払いがかなり早く再開される可能性があることを示唆しており、次のように語っている。
ビットコインマイニングで使用される再生可能エネルギーの使用率が50%以上である可能性が高く、その数を増やす傾向があることを確認するために、もう少しデューデリジェンス(※努力義務)が必要でした。そうであれば、テスラはビットコインの受け入れを再開します。
マイニング問題は再生可能エネルギーで解決を目指す
マスク氏はこれまでのビットコインマイニングに対する化石燃料問題について、再生可能エネルギーへのシフトを理由に解決を目指しているようだ。
同氏はテスラがビットコイン自体にのみ投資していることを明らかにし、ビットコインの保有はイーサリアム(Ethereum/ETH)やドージコイン(Dogecoin/DOGE)よりもはるかに価値があると公言している。さらに、テスラと同じくマスク氏が最高経営責任者を務めるSpaceXが所有していたビットコインとは別に、ビットコイン、イーサリアム、ドージコインを個人的に所有している事を明かした。
一方、TwitterとSquareの創設者であるジャック・ドーシー(Jack Dorsey)氏を含む幅広いオンラインパネルディスカッションで、マスク氏は政府との関係で、個人の力を高める方法として仮想通貨を信じており、イーサリアムとドージコインに投資していると述べた。マスク氏はビットコインのトランザクションスループットに関する懸念についても言及しており、ブロックチェーンを拡張できないビットコインについては、第2層のブロックチェーンの作成が必要であるとの意見を示唆した。