英国スターリング銀行が仮想通貨取引所へのすべての支払いを一時停止へ

英国スターリング銀行が仮想通貨取引所への支払を一時停止へ

英国に本拠を置くスターリング銀行(Starling Bank)は、仮想通貨取引所へのすべての支払いを停止したと海外メディアが報じたことで明らかになった。

ゴールドマン・サックスが支援するスターリング銀行は、仮想通貨取引所へのすべての支払いを停止すると発表。同銀行は、英国に拠点を置くデジタルチャレンジャーバンク(※1)であり、当座およびビジネス口座の商品を中心に、認可および規制された銀行として、世界的金融機関であるGoldman Sachsの支援を受けている。

(※1)デジタル チャレンジャー バンクとは、銀行免許をとってデジタル銀行サービスをはじめる事業者のことを指す。

スターリング銀行の措置は一時的なものか

今回スターリング銀行が一時停止を実行した理由として、仮想通貨関連の金融犯罪に対する懸念が挙げられており、広報担当者は、この措置は一時的なものであり、顧客の保護を確実にするためのものであると述べている。

今回の措置はスターリング銀行だけの問題ではなく、すべての銀行共通の問題であり、特に仮想通貨取引所への支払いのために追加の小切手を展開するため、この措置を講じる予定であるとのこと。一方で、スターリング銀行の共同創設者であるマーク・ヒップパーソン(Mark Hipperson)氏は、新しい資産クラスに対してより友好的な態度をとっていることでも知られている。

同氏は、Zigluというスタートアップ仮想通貨取引所を所有しており、2020年7 月に独自の仮想通貨取引所を立ち上げた後、同年12月に600万ポンド(約9億3,500万円) を調達している。しかし、英国の銀行大手バークレイズは、顧客は依然として仮想通貨取引所とのやり取りを許可されていると主張しており、スターリング銀行の一時的な対策だと考えられる。その理由として先月、ロンドンを拠点とするデジタル銀行Revolutは、トレーダーにさらに 11 銘柄のトークン提供を追加しており、公式ブログにて発表し、サポートを追加したコインの概要をユーザーに通知している。