PayPalがステーブルコインの立ち上げを模索
大手電子決済サービスを手掛けるPayPalが、ステーブルコインの発売を模索している事が分かった。
The Blockの報道によると、PayPalは現在、ステーブルコインの発売を模索しており、同社はすでに業界のステーブルコインプロトコル開発者間でラウンドを行ったと報じている。これは、決済大手がサードパーティ企業との協力に傾いている可能性があることを示唆しています。
Avalancheブロックチェーンの運営元であるAvaLabs.は、ステーブルコインの開発についてPayPalと話し合った組織の1社とみられており、その他の参加企業などの詳細についてはまだ明らかにされていない。この件に関してPayPal広報担当者は次のように語っている。
PayPalは、デジタル通貨、デジタル金融サービスインフラストラクチャーの可能性、この分野で信頼できるパートナーとしてデジタルコマースを強化する方法を引き続き模索しており、次世代の金融システムを形成するために世界中の規制当局や業界パートナーと協力しています。グローバル企業として、これらの目標を可能にするテクノロジーについて頻繁に話し合っています。しかし、噂や憶測は会社の将来の計画を予測するものではありません。
PayPalがステーブルコインプロジェクトを進めた場合、仮想通貨市場において、大きな意味をもたらすとみられる。ステーブルコインは、ブロックチェーンネットワーク技術を使用し、政府や各国の中央銀行などが発行するデジタル資産である。昨年末頃より各国および地域によるステーブルコインプロジェクトが立ち上がり始めており、中でも中国のデジタル人民元は、現時点世界を一歩リードしている立場である。
PayPalのステーブルコインに関する野心は長い間広く知られており、2020年11月には、当NEXTMONEYでも、特集記事「PayPal仮想通貨サービスを2021年にグローバル化、CBDCのサポートも」で、個人間送金アプリのVenmo(ベンモ)とともに、プラットフォームユーザーに向けた仮想通貨サービスをグローバル展開していく計画を立ており、デジタル通貨を調査する予定がある事を明かしていた。
「PayPal、デジタルアセットのスタートアップCurvを2億ドル近くで買収」で報じたように、2021年3月8日には、PayPalが暗号セキュリティ会社とマルチパーティ計算(MPC)のスタートアップCurvInc.の買収を発表。デジタル決済革命の最前線に立つPayPalが、デジタル資産への取り組みを拡大するプロセスの一環としての買収とみられ。高い関心が寄せられていた。