Nvidiaは、第1四半期の売上高が53億米ドルを超えると予想:2022年度の第1四半期に1億5000万ドルの収益を見積もる

Nvidiaが第1四半期に史上最高収益を予想

コンピューティングハードウェアメーカーのNvidia(エヌビディア)は、同社の2022会計年度の第1四半期に、仮想通貨マイニング固有の製品ラインから、1億5,000万ドル(約163億円)もの収益を見込んでいることが明らかになった。

月曜日のリリースでNvidiaの最高財務責任者のコレット・クレス(Colette Kress)氏は次のように語っている。

Nvidiaは、産業規模の仮想通貨マイニング用の新しいCMP製品の第1四半期の収益見積もりを、以前に予想していた5,000万ドル(約55億円)から1億5,000万ドルに引き上げました。2022年度の第1四半期はまだ完了していないものの、第1四半期の総収益は53億米ドルの見通しを上回っています。

同社のゲーミンググラフィックチップの需要はCOVID-19パンデミックで急増。データセンターでの音声や画像認識などのタスクを処理する人工知能チップへの積極的なプッシュにより、売上が大幅に増加した。

2022年度の第1四半期に1億5000万ドルの収益を見積もる

Nvidiaは、いわゆる仮想通貨マイニングプロセッサまたはCMPを製造および販売することを今年2月に発表。NEXTMONEYの特集記事「NVIDIA、イーサリアムマイニング向けプロセッサを発売」でも報じており、これらの収益が1億5,000万ドルに及ぶと想定している。

同社のマイニングマシンの発表は、GPUサプライが市場に出回った後、クリプトマイナーによってGPUの買い占めが起きたことから、ゲーマーの顧客ベースの抗議に会社が対応し、このような動きとなったとみられる。また、NvidiaのようなGPU製品を使用するEthereumマイニングスペースからの最近の収益は、デジタル資産価格が高騰する中で、ハードウェアの需要が続くことを示唆していると考えられる。

CoinMarketCapより画像引用

実際、イーサリアムネットワークのネイティブ通貨であるイーサリアムの価格は、4月12日(月曜日)、史上最高値を更新しており、CoinMarketCapの調べによると、4月14日14時時点のETH価格は、1ETH=257,700円台後半で推移しており、前日同時刻比9.37%、1週間では12.31%の上昇で、時価総額も29兆7,605億円を超えている。

なお、Nvidiaの2022年度第1四半期は、過去3カ月を含む4月27日に終了する予定で、チップ業界が世界的な部品不足から脱却し続け、マイニングマシンやスマートフォンなどの製品の大規模な製造により、第1四半期決算に明るい見通しが立っている。