匿名通貨Zcash、初の半減期を迎える

匿名通貨Zcash、初の半減期を迎える

匿名通貨Zcash(ZEC)ブロックチェーンは、誕生から初となる半減期を迎え、マイナーのブロック報酬が「6.25ZEC」から「3.25 ZEC」に減少した。

Zcashはビットコインからフォークして2016年10月28日に誕生した仮想通貨であり、PoW(プルーフ・オブ・ワーク)のコンセンサスメカニズムで稼働している他、通貨の送受信の際にプライバーシーが確保される匿名通貨という特徴を持っている。

Zcashの半減期は、ビットコインの半減期と同様に、Zcashブロックチェーンはマイナーの報酬をおよそ4年ごとに半分に減らすようにプログラムされており、マイニング難易度が下がることで価値が担保される仕組みだ。

半減期の目的

半減期を設ける主な理由としては、通貨の過剰供給によって引き起こされる潜在的なインフレを防ぎ、通貨の価値を保持(またはおそらく増加)するために行われる。また、Zcashの開発者はCanopyと呼ばれる5番目の大規模なネットワークアップグレードを最近行っており、その主な変更点は報酬の分配方法に関するコミュニティの懸念のいくつかに対処している。

具体的には、これまでの利益配分モデルを一新し、半減期後の報酬の80%をマイナーの取り分として配当し、残りの20%の利益分配を、「Major Grants Fund」に8%、「Electric Coin Co」に7%、「Zcash Foundation」に5%という割合で割り当てるように変更されている。Electric CoinCompanyはツイッター上で、アップデートの詳細を次のように説明している。

Canopyは、新しい参加者がZcashを改善、構築、拡張、サポートするために主に割り当てられた新しい開発基金を設立し、創設者報酬は終了しました。

コミュニティはまた、開発基金を今後4年間延長することにも賛成票を投じており、これは半減期になってから期限が切れる可能性があるためとのことだ。次の半減期は2024年のある時点を予定しており、Zcashマイナーのブロック報酬を1.5625 ZECにさらに減らし、さらなるマイニング難易度の調整が行われることになる。