米ビットコイン投資家が昨年より高い関心を持っている=グレイスケール調査
米仮想通貨ファンドであるグレースケール(Grayscale)は、コロナウイルスの大流行に一部拍車がかかったこともあり、米国のビットコイン投資家が昨年よりもビットコインに関心を持っていることを示す調査を発表した。
グレースケールがビットコインにどのくらい精通しているかという調査を行ったところ、昨年は53%が「精通している」と答えたのに対して、今年は9%多い、62%がビットコインに精通していると答えたとのこと。また、ビットコインに対しての関心に関する調査では、昨年36%だったのに対して、今年は55%もの人々がビットコインに関心を示していると回答している。
グレースケールは大規模な暗号資産管理ファンドであり、グレイスケールビットコイントラストには61億ドル相当のビットコインがあり、米国を拠点とするOTCデスクOTCQXで信託の販売などからビットコインに関するデータを収集している。
さらに興味深いことに、ビットコインに投資した回答者のうち約63%が、コロナウイルスのパンデミックが投資の決定に影響を与えたと述べており、39%がパンデミックによってビットコインがより魅力的になったと述べている。グレイスケールはこの調査結果に対して、次のように結論づけている。
市場参加者がポートフォリオ内の安全な避難所として機能できる投資を求めているため、ビットコインは勢いを増しているようです。
また、グレースケールは25歳から65歳までの1,000人のアメリカ人投資家に調査を行ったところ、平均的なビットコイン投資家は若い男性であり、大学教育を受けている層であることも分かっている。特に35〜44歳の投資家は、すでに3つの不況を乗り越え、不動産、債券などの従来の防衛手段が市場の低迷に対するヘッジとしての魅力を失っているため、ビットコインへの関心が高いと予想しているようだ。
その一方でグレースケールは、暗号経済に最大の価値をもたらすのは若い世代であるとの見解を示しており、今後25年間に行われる68兆ドルの富の移転がビットコイン成長の潜在的な大きな機会であるとの見解を示している。
記事参照:Decrypto