仮想通貨取引所Bittrex、バミューダに新たな仮想通貨取引所を設立

仮想通貨取引所Bittrex、バミューダに新たな仮想通貨取引所を設立

シアトルを拠点とする仮想通貨取引所Bittrex(ビットトレックス)は、バミューダ通貨当局(BMA)の監督下で仮想通貨取引所を運営するためのライセンスを取得した。

Bittrexは、200近いユーザーを抱える仮想通貨取引所であり、2018年のデジタル資産ビジネス法(DABA)に基づく正式なライセンスを保持している。また、Bittrexはバミューダに新たにオフィスを開設する予定であり、2020年には最大3人を採用し、ビジネスの成長に合わせてさらに雇用を増やすことを計画している。

バミューダでのBittrexの新しい子会社の立ち上げに基き、ベラルーシとウクライナ、ブルンジ、マリ、ミャンマー、ニカラグア、パナマのユーザーは、これまでのプラットフォームでの取引ができなくなるため、2週間以内に残高を引き出すように依頼している最中だ。

Bittrex Globalの最高財務責任者兼最高執行責任者であるStephenStonberg氏は、今回のバミューダへの進出について、以下のように述べている。

バミューダで規制された取引所を追加することは、より多くの人々がBittrex Globalと協力して、完全に準拠し、十分に規制された環境でポートフォリオを投資、取引、拡大できることを意味します。

バミューダでの仮想通貨取引所の運営は、2018年デジタル資産ビジネス法およびバミューダの主要な規制当局であるバミューダ通貨局(BMA)の監督の下で行われる。またバミューダ政府は、積極的にブロックチェーン企業を採用することで、新興企業のプロジェクトが規制の対象にならないことを保証しながら、急成長する新しい収益源を生み出すことを望んでいるとのこと。

バミューダ首相のデービッドバート氏は、「BittrexGlobalをバミューダに誘致することができて嬉しく思います。主要なグローバル取引所の1つとして、Bittrex Globalがグローバルな事業を拡大するためにバミューダを選択したことは、バミューダのアプローチの結果だと言えるでしょう。また、バミューダ政府とバミューダ通貨当局の進歩のおかげで、バミューダは、Bittrex Globalが迅速に革新できるようにするための理想的な規制の明確さと柔軟性を提供します」と述べている。

一方で、2019年にニューヨーク州金融サービス局(NYDFS)はBittrexに対してBitLicenseの付与を拒否したこともあり、新たなビジネスの場としてバミューダを選択したと考えられている。