テザー、約40のアドレスをブラックリストに登録

法執行機関からの要請によりセンターコンソーシアムが調査した結果によると、ステーブルコインの発行者であるテザーは、数百万ドルのUSDTを保持する40のイーサリアムアドレスをブラックリストに登録し、アドレスを凍結したことが明らかになった。

イーサリアムの研究者であるフィリップ・カストングアイ氏の分析によると、テザーは40のイーサリアムアドレスで数百万ドルのステーブルコインUSDTを保持することを禁止しており、禁止されたアドレスは仮想通貨を送受金することはできなくなるとのこと。

研究者によると、これまでに2017年に1件、2018年に8件、2019年に7件、2020年に24件のイーサリアムアドレスが凍結されていたとのことだ。またカストリング氏により、センターとテザーの両方によってブラックリストに登録されたアドレスの数を追跡するダッシュボードを開発され、この中でも最大のイーサリアムアドレスには、450万USDTが保管されていたとのこと。

テザーの姉妹会社であるビットフィネックスの顧問弁護士であるスチュアートヘグナー氏は「テザーは法務執行機関の操作を支援しています。凍結アドレス機能により、テザーはユーザーと取引所がハッカーによって盗まれた数千万ドルを節約し、回復するのを支援することができました。」と述べた。

このようにアドレスを凍結しているのはテザーだけではなく、今週、Center Consortiumは、法執行機関からの要求に応じて、USDC10万ドル相当のUSDCステーブルコインを含むアドレスをブラックリストに登録したとのこと。

仮想通貨業界では最近、このようにステーブルコインの凍結が相次いでおり、本来の仮想通貨の持つ分散型の性質とは異なり、中央集権的な対応により通貨への不信感を増している。