BitMEXレポート:CBDC発行がインフレに繋がる可能性がある

BitMEXレポート:CBDC発行がインフレに繋がる可能性がある

BitMEX Researchによる3月18日の投稿では、中央銀行のデジタル通貨(CBDC)の発行と経済への影響に関して政府が取れる2つのアプローチについて説明している。

まず大前提として、現代経済ではマネーサプライは主に銀行の融資能力および融資意欲によって決定されているということを理解しておく必要がある。つまり、流動性の観点から、経済の最大の預金受入機関である中央銀行は、貸し出された資金が自動的に預金として自分の銀行に戻されるため、ほぼ無制限に新しいローンを作成することができることになる。

しかし、Celsius Networkの創設者兼CEOであるAlex Mashinsky氏によると、銀行には理論上は無限のマネーサプライを作成する能力がありますが、実際にはこれは起こりそうにないとのことだ。また、ポストによる中央銀行がCBDCの発行に対して2つのアプローチだが、一つ目がすべての現金を禁止するか、代わりに一般市民が中央銀行で電子預金を行うことを許可するというものである。

これにより、銀行に残っている流動性制約を解消し、銀行がほぼ自由にクレジットを拡大して新しいお金を作成できるようになると考えられる。つまり、言い換えれば一つ目のアプローチは、新たなお金を作成するという面でもインフレ的なアプローチになると考えられる。2番目のアプローチはデフレ的なアプローチであるが、BitMEX Researchは、実験的および拡大的金融政策の増加、国家監視の増加、インターネットおよび電子システムの使用の増加、銀行システムの保護レベルの増加、国家レベルの増加パワーなどの理由から前者が選択される可能性が高いと結論付けている。

CBDCの発行は経済に対してインフレに働く可能性が高いことを示唆しており、トップ10の中央銀行によるCBDCの発行が迫っているだけに今後も注目していきたい。

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2020.03.13