2019年、ダークウェブの仮想通貨 売上が70%増加 =Chainalysis

2019年、ダークウェブの仮想通貨 売上が70%増加 =Chainalysis

ブロックチェーン分析のベンチャーであるChainalysisは、仮想通貨を使用して違法な情報や違法薬物の購入が危険視されるダークネットマーケットの2019年の総売上が、70%増加したと報告した。

Chainalysisより画像引用

上記のChainalysisが発表したグラフによると、2018年には売り上げ減少。しかし、2019年に急激の総売上額が上昇。金額にして7億9000万ドル(約860億円)相当の仮想通貨が使用されている。これは冒頭で説明したように前年比の70%増加という状況だ。


Chainalysisより画像引用

またChainalysisのレポートは、2019年にP2P取引所からダークネットメーケットへ送金された資金は38.6%。そのうち、31.8%の送金が仮想通貨取引所が密接に関係していると指摘した。またこれらの取引には、ビットコイン(BTC)だけではなく、ビットコインキャッシュ(BCH)やライトコイン(LTC)、ステーブルコインのテザー(USDT)など、主要なアルトコインも使用されているという。

ダークネット(ダークウェブ)と仮想通貨の関係性は切っても切れない関係にある。その最も大きな要因として、デジタル上で交換できることはもちろんだが、匿名通貨の誕生に大きな要因だ。以前、Chainalysisはビットコインによる麻薬や児童ポルノなどの違法なオンライン市場での使用が、10億ドルを超えていることを報告。水面下の違法なビットコインの使用が急増する一方だ。

ダークウェブで10億ドルものビットコインが使用されている

2019.07.02