カナダ政府支援のビットコインマイニング企業が破産申請

カナダ政府支援のビットコインマイニング企業が破産申請

2019年12月5日、カナダ政府が支援するAIアルゴリズム処理センターでビットコインマイニング事業も行っているGreat North Dataが倒産したことを、カナダの公共放送局CBCが報じた。先月末に提出された破産書類の記載によると、同社は460万カナダドル(約3億7950万円)の資産を保有するも、抱えている負債額は1,320万カナダドル(約10億8,900万円)だった。

同社はラブラドールシティとハッピーバレーグースベイにマイニング施設があり、2つの街があるニューファンドランド・ラブラドール州が担保付きの債権者となっている。債権額は313,718カナダドル(約2,588万円)。担保に入っているのは、グレートノースデータの建物・土地・機械・設備だという。

カナダ政府が監督するAtlantic Canada Opportunities Agency(ACOA)は経済成長を支援する機関だが、こちらは281,675カナダドル(約2,323万円)の無担保債権者となっている。無担保債権者には、電力会社のニューファンドランド・ラブラドール・ハイドロ(316,477カナダドル)や、政府系金融機関カナダ事業開発銀行(225,000カナダドル)の名前も記載されていた。ACOAは2015年後半にグレートノースデータへと無条件で50万カナダドル(約4,125万‬円)の資金援助をしていた。

現在の状況

現在グレートノースデータとは連絡が取れず、サイトも閉鎖されている。ACOAの担当者はこの件について、返済状況を含む関連情報はクライアントの秘密保持の対象であるとして説明を拒否した。

連邦政府機関は、クライアントと密接に連絡を取っていると述べている。ニューファンドランド・ラブラドール州のイノベーション部門の担当者は、まだコメントを発表していない。

未解決トラブルも

2017年には、中国のマイニングハードウェア企業Bitmainが、ニューファンドランド・ラブラドール最高裁判所にて、グレートノースデータを訴えたが、未解決のままとなっている。この件で提出された書類によれば、グレートノースデータは2016年から経営難に陥っていた。

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ビットコインの価格にも影響が

2018年から続く仮想通貨の価格低下により、世界中でマイニング企業が事業撤退を余儀なくされている。その理由の多くが高額な電気代を払えなくなったからだ。

こうなるとマイニングプールによる独占的なマイニングが主流となり、悪意はなくても51%問題が発生すれば、ビットコインの価格が大幅に下落する危険も出てくる。