リップル社の欧州連合VP、RippleNetの利用状況について言及|XRPを使ったxrapidの利用増加
リップル社の欧州連合VPを務めるJeremy Light氏が、国際送金ネットワーク協会IAMTNに対して「リップルネット」の利用状況について語った。Light氏によると、リップル社はすでに、北米・ラテンアメリカ・欧州・アフリカ・アジアなどにおいてもすでにリップルネットによる送金経路を確立。最近ではカナダとナイジェリアにおける送金経路を新たに開設し、経路を確立した数は合計6大陸、40カ国に上るという。
なお、現在、リップル社のクライアント企業の多くは現在、「リップルネット」のxCurrent(XRPを使わない)を利用している。しかし、Light氏は各国の企業と規制当局がXRPを受け入れつつあることにより、XRPを使う「xRapid」の採用も増えていくと見込んでいる。
マネーグラムへ出資
リップル社は今年6月に、米大手送金企業マネーグラムに出資。国際送金でxRapidを正式に導入することを決定した。マネーグラムもまたQ2(7~9月)の決算報告書で、xRapidの利用を開始していることを明かしている。
マネーグラムに関しては、SBIの北尾吉孝社長も、3日、フィンテックの活用をテーマにしたカンファレンス「FIN/SUMフィンサム2019」(東京・丸の内)で登壇した際、「SBIはマネーグラムと昔から親しい関係にあった」と明かし、SBIの国際送金会社「SBIレミット」はマネーグラムのネットワークを活用してきたことを語った。
北尾氏によると、SBIレミットはマネーグラムのネットワークを活用して、世界約200以上の国と地域に約35万への海外送金をしている。現在、国際送金の送金累計額は右肩上がりで、今年7月には7000億円を突破。この数字は「日本最大級」だという。
北尾氏は、リップルとマネーグラムの提携について「非常に大きな意味がある」と歓迎する発言をした。またxRapidについては、将来的には使う方向であることを明かし、「そんな遠くない将来に、こうしたこと(リップルネットを活用した国際送金)を具現化していく」と北尾氏は述べるにとどめた。