英大手バークレイズ銀行、取引所コインベースとの提携契約を解消
英ロンドンに拠点を置く大手国際銀行のバークレイズ銀行が、米国の仮想通貨取引所コインベースとの提携契約を解消したことが14日、わかった。米仮想通貨大手メディアのコインデスクが日本時間の同日に報じた。これまでコインベースの利用者は英国の銀行間の高速決済スキーム(FPS)を使ってポンドの即時入出金が可能だった。日本のケースに置き換えると、メガバンクと主要仮想通貨取引所が契約関係にあり、取引所上の入出金が円滑に行えるイメージだ。
今回の契約解消がもたらす影響は大きく、ポンドの即時入出金は今後不可能になるとされる。そのため、ポンドの入出金のプロセスが遅くなり、数日かかるとコインベースUKのCEOは述べている。
コインベースはバークレイズの代わりにクリアバンクと提携し、年内の第3四半期(7―9月期)ごろをめどに、FPSを復活させる見込みだ。今回の提携解消の理由は明らかになっていないが、複数の仮想通貨メディアによれば、「バークレイズのリスク許容度が少し下がったのではないか」(関係者)とみられている。
仮想通貨取引所と既存金融機関との提携は仮想通貨業界の発展の鍵を握るだけに、FPSの早期復活が待たれるところだ。