ラテンアメリカの大手銀行プロバイダー、ビットコインを活用した国際送金サービスを展開

ラテンアメリカの大手銀行プロバイダー、ビットコインを活用した国際送金サービスを展開

ラテンアメリカの大手銀行テクノロジープロバイダーBantotal(バントタル)が、仮想通貨取引所Bitexと連携し、ビットコインブロックチェーンを活用した国境を超えた支払いを展開する。Bitexの最高マーケティング責任者、Manuel Beaudroit氏は「バントタルプログラムとBitexの連携は、銀行業務におけるブロックチェーンテクノロジーの飛躍に向けた重要なステップだ」と、両社の連携の意義を強調している。

バントタルは、ウルグアイに本拠を置くコアバンキングサービステクノロジーで、14カ国で延べ60を超える金融機関にサービスを提供。同社の広報担当者によると、推定2000万人がバントタルの資金管理サービスを利用しているという。また、今回のパートナーシップ契約により、バントタルの顧客は、バントタルが提供する従来のプログラムを通じてBitexの仮想通貨取引プラットフォームにアクセスすることができる。

ビットコインを活用した未来

Beaudroit氏は、この新たな取り組みをラテンアメリカ圏の銀行の「飛躍的前進」と表現。サービスの利点として、国際送金に要する平均手数料が、国際的な電信送信よりもBitexを使用すると最大5倍安くなる。送金スピードも飛躍的に改善される。銀行を介した国際送金が48~96時間かかるのに対し、Bitexのプラットフォームを介せば送金時間はわずか1時間で済むという。

このサービスに対し、国際送金を専門とする競合他社は好意的な目を向ける。ステラ開発財団のディレクターLisa Nestor氏は、「ラテンアメリカでは国境を超えた支払いが遅くて高価になる場合があり、Bitexの取り組みは隣国へと派生する可能性がある」と語っている。