Fulcrum Lendingが完全保険付き仮想通貨レンディングプラットフォームを開始
スイスの規制下にある仮想通貨取引きプラットフォームFulcrum Lending(フルクラム・レンディング)は、主要コインとステーブルコインに対応した仮想通貨担保ローンおよびレンディングプラットフォームの開始を発表した。
同社の仮想通貨担保金融サービス事業であるFulcrum Lendingは、投資家、個人、企業が、保有するデジタル資産に利息を支払う仮想通貨レンディング商品にアクセスできるようにする。同社は発表の中で、ユーザーはこのプラットフォームを利用して、仮想通貨ポートフォリオを担保とした融資を受けることも可能になると述べた。
FINMA(金融市場監督庁)の認可を受けた同社は、完全な保険を提供することを目指しており、ビットコイン(Bitcoin/BTC)とイーサリアム(Ethereum/ETH)のサポートを計画。また、当初のサポート対象には、バイナンスコイン(Binance Coin/BNB)、ソラナ(Solana/SOL)、テザー(Tether/USDT)、USDコイン(USDCoin/USDC)も含まれている。
同社は、6カ月間のベータ版およびアルファ版テストを経て、正式版がリリースされ予定で、同社のマシュー・カーティス(Matthew Curtis)創設者兼CEO(最高経営責任者)は次のように述べている。
Fulcrumは常に革新的な方法でコミュニティのエンパワーメントに取り組んできました。投資家の皆様に、従来の貯蓄口座に代わる高利回りの選択肢を提供し、完全な保険と規制によって安心感を提供することで、このコミットメントを実証しています。
欠点解消に完全に保険がかけられた代替案を提示
従来の貯蓄口座と仮想通貨の貯蓄口座の欠点を解消するため、同社は仮想通貨市場の予測可能な高利回りと完全に保険がかけられたプラットフォームを組み合わせた代替案を提示している。
ビットコインとイーサリアムの最大年利率により、高度な財務管理と柔軟性が主な特徴となっている。ユーザーは、SOLとBNBで13%のAPR(Annual Percentage Rate:年換算利回り)、主要2ステーブルコインであるUSDTとUSDCで最大14%のAPRを利用できる。同社は、仮想通貨保有者がUSDTを年利16%で借り入れることを可能にする。
高リスクの取引戦略に焦点を当てた仮想通貨利回り商品の多くとは異なり、Fulcrumの商品は“貸付活動のみ”から収益を生み出すことを目指し、超過担保ローンを通じて行われるため、ユーザー預金は変動の激しい取引活動への投資ではなく、担保付きローンの資金となる。
























