グレイスケール(Grayscale)、スポット型アバランチ(Avalanche)ETFのSEC承認申請

グレイスケールがスポット型アバランチ(Avalanche)ETFのSEC承認申請

グレイスケール(Grayscale)は、既存のアバランチ・トラスト(Avalanche Trust)をナスダック上場のスポット型アバランチETFに転換するため、SEC(米国証券取引委員会)にS-1届出書を提出した。

同社は、既存のアバランチ・トラストをナスダック上場のスポット型アバランチETFに転換することを目指しており、このETFはAVAXの価格に連動し、パッシブ運用商品(※1)として運用されナスダック上場後、同ETFは「Grayscale AVAX Trust ETF」に名称変更される。

同様に、提案されているAVAX ETFはアルトコインの価格に連動し、償還は指定参加者を通じて現金で決済される。このETF提案において、AVAXスポット関連の仲介および保管サービスの提供元としてコインベース・プライム(Coinbase Prime)がAVAXのカストディアン(※2)カストディアン兼プライムブローカーを務め、BNY Mellonがファンドの管理者および名義書換代理人を務める予定だ。

(※1)パッシブ運用商品とは…
市場全体の値動きを示すインデックスに連動する運用成果を目指す商品のこと。
(※2)カストディアンとは…
個人や機関の代わりに仮想通貨を保管・管理する金融機関や事業者のこと

グレイスケールはこれまでにビットコイン(Bitcoin/BTC)とイーサリアム(Ethereum/ETH)のETFの申請に成功しており、両市場において主要プレーヤーとしての地位を維持。今回の申請が承認されれば、GrayscaleのアバランチETF商品は、通常仮想通貨への直接投資を控えている投資家にとって、AVAXへの前例のないエクスポージャーを提供することになると期待されている。同社は申請書類の中で次のように述べている。

本登録届出書の発効およびナスダック株式市場への上場に伴い、スポンサーは本登録届出書に記載されている通り、本信託の名称をグレイスケールAVAXトラストETFに変更する予定です。


提出書類に記載された内容

提出された書類によると、Grayscale Avalanche Trust ETFは、10,000株単位の「バスケット」と呼ばれる株式を発行。当初は現金注文のみを受け付け、現物注文による設定および償還は、今後の規制当局の承認を待って行われる。

同書類には、信託会社が一定条件下でAVAXのステーキングに参加し、ステーキング報酬を獲得する可能性がある点についても記載されているが、ステーキング期間中はこれらのトークンに一時的にアクセスできない場合があるという。

今回申請は、同社がビットコインとイーサリアム以外のETF提供を拡大するという、より広範な戦略の一環となっている。同社は現在、ソラナ(Solana/SOLL)、カルダノ(Cardano/ADA)、ライトコイン(Litecoin/LTC)など、他のデジタル資産を対象としたファンドの組成を進めており、複数の仮想通貨を対象としたファンドも提案している。

 

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