韓国金融情報局、韓国最大の取引所アップビット(Upbit)に60万件のKYC違反容疑で罰金を科す

アップビット(Upbit)がKYC違反で懲戒聴聞会に直面

韓国最大の仮想通貨取引所アップビット(Upbit)は、KYC(Know Your Custome:本人確認手続き)違反の疑いでFIU(Financial Intelligence Unit:韓国金融情報局)の懲戒聴聞会に直面している。

韓国最大の仮想通貨取引所アップビットは、KYC違反容疑でFIUの懲戒聴聞会(制裁検討会議)に直面。この規制措置は、取引所と同国の仮想通貨業界に重大な影響を及ぼす可能性がある。FIUは検査中に、多数のKYC違反容疑を発見し、2025年1月21日(火曜日)、50万件のKYC違反疑惑でアップビットを評価するための調査を予定している。

韓国金融委員会の一部であるFIUは、制裁審査委員会を予定しており、公聴会では、取引所のVASP(仮想資産サービスプロバイダー)登録の更新に関連した現地検査の結果を受けて、同取引所の幹部と従業員に対する罰則と措置を評価する事になる。

KYC違反の疑い

FIUは8月下旬に同取引所の検査を開始し、同取引所は金融監視機関が主導する調査に直面しており、ライセンス更新プロセス中に、50万~60万件の不正なKYC違反を発見。

この中には、顧客名や登録番号が不明確なものやぼやけていて識別が不可能であるにもかかわらずアカウントが承認された事例も含まれており、名前と登録番号の確認が困難であったという。

これらのケースが実際のKYC違反であるかどうかはまだ確認されていないものの、FIUは同取引所の説明に基づいて罰則を決定する。主な懸念事項は、これらの違反がマネーロンダリング(資金洗浄)活動に関係しているかどうかである。

韓国の仮想通貨規制

アップビットの調査以外にも、韓国は仮想通貨規制を強化するために幅広い措置を講じており、FSC(Financial Services Commission:韓国金融委員会)は、上場仮想資産の情報開示義務やステーブルコイン準備金発行者に対する厳格な要件など、より厳格な規則を施行する計画だ。

FSCは、ステーブルコインと顧客保護を対象とした仮想通貨規制の第2段階に関する議論を開始。これらの取り組みは最近の仮想資産委員会の会議で発表され、2025年後半には法案が提出され、規制を最終決定することを目指している。提案された措置は、韓国の仮想通貨規制を世界基準に合わせることを目的としており、より透明性の高い市場を作り、投資家の保護を強化することも目的としている。

アップビットのKYC違反に関するFIUの会議は、韓国の規制環境における重要な転換点となり、この会議は韓国での運命を決定するものであるが、世界の仮想通貨規制や法律にさらに広範な影響を及ぼす可能性があり、注目が集まっている。

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