BitOasisがCoinDCX買収によりドバイでVASPライセンスを取得
ドバイを拠点とする仮想通貨取引所BitOasis(ビットオアシス)はVASP(仮想資産サービスプロバイダー)ライセンスを取得し、VARA(ドバイの仮想資産規制庁)ライセンスプロセスの最終段階を終え、仮想通貨取引サービスを全面的に提供できるようになった。
BitOasisは2024年12月9日(月曜日)、VARAからVASPのフルライセンスを取得したと発表。同取引所は、インドの仮想通貨取引所CoinDCXに買収された後、自国の司法管轄区で新たなライセンスを確保。完全なライセンスの取得は、BitOasisのVARAライセンスプロセスの最終段階を意味し、売買や取引を含む仮想通貨取引サービス全般を提供できるようになる。また、ドバイ当局との協力とコンプライアンスを経て、直ちにこのライセンスに基づく運営に移行する予定とのこと。
UAEアラブ首長国連邦の市場規制当局との協力で築き上げたマイルストーン
BitOasisのドバイにおける最新の規制上のマイルストーンは、UAEアラブ首長国連邦の市場規制当局との協力の基礎の上に構築されている。
同取引所は、2022年に規制当局が設立され、新しい仮想通貨法が制定された直後に、ドバイのVARAから暫定的な営業許可を確保した最初のプラットフォームの1つであった。今回のフルライセンス取得により、個人投資家、機関投資家、適格投資家に対する現在のサービス強化ができ、今後のさらなる展開に向けた基盤も築かれる予定で同取引所の広報担当者は次のように述べている。
今回のライセンス取得により、ビットオアシスは新たな活動はできないが、既存の製品や機能を強化でき、来年にVARAから追加のライセンスや認可を取得する際にも有利になる。
BitOasisは過去にドバイとバーレーンで規制当局から認可を受けており、仮想通貨のブローカーディーラーサービスをユーザーに提供。一方で、2023年にVARAは当局が定めた期間内に義務付けられた条件を満たしていないとして、BitOasisのライセンスを一時停止している。
MENA地域の仮想通貨投資家へのサービスに注力
2015年に設立されたBitOasisは、この地域の仮想通貨エコシステムのパイオニアであり、MENA(中東・北アフリカ)地域の仮想通貨投資家へのサービスに注力している。
7月には、インドの大手仮想通貨取引所であるCoinDCXがBitOasisを買収し、MENA市場への第一歩を踏み出し、CoinDCXの自己保管型ウォレットOktoもまた、8月にUAEのラスアルハイマ・デジタル資産オアシスからライセンスを取得した。
ウェブサイトによると、BitOasisは現在、ユーザーがUAEディルハムとサウジアラビア・リアルを使用して60種類以上の仮想通貨を売買・取引できるようにしている。実際、BitOasisはUAE、サウジアラビア、バーレーン、クウェート、カタール、ヨルダン、エジプト、レバノン、チュニジア、アルジェリア、モロッコ、イラク、リビアの顧客にサービスを提供している。ただし、現在の時点でBitOasisは新しいVARAライセンスに関する詳細について、公式な声明を行っていない。