最新のフィッシング攻撃で、仮想通貨クジラが3,240万ドル相当のspWETHが盗まれる

仮想通貨クジラがフィッシング攻撃で、3,240万ドル相当のspWETH盗まれる

仮想通貨クジラが悪質な取引のターゲットとなり、3,240万ドル(約46億円)に相当するトークンを失った事がブロックチェーンセキュリティサービスScamSnifferの最新調査によって判明した。

日本語訳:
43分前、誰かが「許可」フィッシング署名に署名した後、12,083spWETH(3,243万ドル)を失いました。

この侵害で、SparkのDeFi(分散型金融)プラットフォームを通じて被害者のウォレットを標的とし、ラップされたイーサリアム(spWETH)トークン12,083個が盗まれた。仮想通貨調査を手掛ける@ZachXBTは、仮想通貨業界の人々が銃を突きつけられて拘束され脅迫される仮想通貨強盗が増加していると指摘。武装強盗は西ヨーロッパの仮想通貨トレーダーを標的にし始めており、その中には業界のトップ企業も含まれているという。

現在の価格で、盗まれたトークンは3,240万ドルに上っており、この攻撃は、Inferno Drainer(インフェルノ・ドレイナー)と呼ばれる詐欺ベースの活動に関連。攻撃者は、複数の分散型ネットワークにわたって仮想通貨ユーザーに対して広範囲にわたる攻撃を実行しているという。

Arkham Intelligence(アーカムインテリジェンス、※以下Arkhamと表記)は、このウォレットがF2PoolとCoboの共同設立者の1人であるShixing Mao(シーシン・マオ、別名:Discus Fish)の所有物の可能性があると特定。しかし、ArkhamのAI(人工知能)ベースのウォレット所有者識別の信頼度は低く、このような損失の後でも、Arkhamによると、ウォレットには544万ドル(約7.7億円)に相当する仮想通貨がまだ含まれているとのことだ。

被害者はCZSamSunと名乗るクジラと関係か

Inferno Drainerは、盗まれた資金の20%の手数料を取って運営されており、2023年11月に開発者はサービスを閉鎖したものの、2024年5月にはオンラインに戻っている。

この新たな詐欺は「New Employees(新しい従業員)」、「Improved Assistance(改善されたサポート)」、「Updated Functions(更新された機能)」があると主張も、これまでよりも危険な状況になっているというまた、@ZachXBT氏は、ウォレット所有者が別の人気アカウントで多数の大規模な取引に関与していることを指摘。同氏によると、ウォレット所有者とDeBankプラットフォームで「czsamsun」という名前で見つかった他のエンティティは9桁の金額を移動しており、2人が関連していることを示唆しており、同氏は次のように述べている。

被害者とDebankのczsamsunは互いに9桁の送金を行っているため、同じエンティティである可能性が高いようです。


仮想通貨の会合では暴力が急増

@ZachXBTによると、過去数カ月で、人気仮想通貨トレーダーに対する攻撃が急増しており、いくつかの事件では銃撃も含まれているという。

同氏は、仮想通貨コミュニティ、特に対面での会合を企画する際には、より注意と用心をするよう警告。標的型犯罪の増加によって個人のリスクが高まっているという。欧州の仮想通貨コミュニティは、サイバー攻撃、詐欺、フィッシング攻撃にはいまや慣れてしまっているものの、この新たな仮想通貨の物理的強盗の波は、現在仮想通貨保有者を狙っている犯罪の種類が不穏な進化を遂げていることを示唆。ハードウェアウォレットと2要素認証によって個人情報の盗難から保護されるサイバー攻撃とは異なり、物理的な盗難ははるかに防ぐのが難しく、犯罪者が個人の保有に基づいて積極的に個人を狙う場合はなおさらである。

ブロックチェーン技術は比類のない透明性とユーザーにとって大きな価値をもたらすが、意図せずにユーザーを危険にさらす可能性があり、彼らの富と取引は犯罪者の目に付きやすいため、今や身体的危険にさらされていると認識するべき時が来ている。

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