スタンダード・チャータード銀行、UAEでBTC、ETH仮想通貨保管サービスを開始

スタンダード・チャータード銀行が仮想通貨保管サービスを開始

ロンドンに本拠を構えるスタンダード・チャータード銀行(Standard Chartered Bank)は、UAEアラブ首長国連邦で保管サービスを開始し、仮想通貨サービスを開始した事がわかった。

2024年9月10日に同銀行は、アラブ首長国連邦でデジタル資産保管サービスを開始すると発表。プレスリリースで、DFSA(ドバイ金融サービス局)が2023年5月に締結したMoU(emorandum of Understanding:了解覚書[合意書])に基づき、UAEを拠点とする仮想通貨保管事業にライセンスを付与したと発表している。ヘッジファンドのブレバン・ハワード社の仮想通貨部門であるブレバン・ハワード・デジタル(Brevan Howard Digital)と提携して保管サービスを開始した。

この展開は、同銀行の仮想通貨への取り組みの継続である。2024年6月、機関投資家向けにビットコイン(Bitcoin/BTC)とイーサリアム(Ethereum/ETH)の取引デスクを開始し、バイナンスのリチャード・テン(Richard Teng)CEO(最高経営責任者)を含む仮想通貨業界のリーダーたちがこの動きを称賛していた。なお、このサービスは、UAEの特別経済区であるDIFC(ドバイ国際金融センター)内で運営されるとのことで、スタンダード・チャータード銀行グループのビル・ウィンターズ(Bill Winters)CEOは今展開を称賛し、銀行と金融サービス業界全体にとって“極めて重要な瞬間で金融構造の根本的な変化”と述べたうえで、次のように語っている。

デジタル資産は単なる一時的な流行ではなく、金融構造の根本的な変化であると固く信じています。この新しいサービスにより、私たちは保管事業の次の進化の最前線に戦略的に位置づけています。当社の堅牢なインフラと、この分野における専門知識を組み合わせることで、金融サービスの世界と新興のデジタル資産エコシステムの間に橋渡しをすることができます。

なお、同銀行は、今後数カ月以内に保管サービスの範囲を拡大し、他のデジタル資産も含め、他の主要金融ハブに拠点を拡大することを計画しているとのことだ。

UAEが仮想通貨の採用をリード

UAEは仮想通貨の採用でトップの管轄区域の1つとなっている。

UAEはデジタル資産の採用においてシンガポール、香港に次いで3位にランクされている事がコンサルティング会社ヘンリー・アンド・パートナーズ(Henley & Partners)の調査によって分かっている。また、ヘンリー・クリプト採用指数2024で41.8点を獲得しており、香港とほぼ同点である。なお、同国は経済要因やイノベーション、テクノロジーなど、調査の多くの基準で高スコアを獲得している。

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