マーク・キューバンのGmailアカウントが偽電話に引っかかりハッキングされる

マーク・キューバン氏のGmailアカウントがハッキングされる

億万長者で投資家のマーク・キューバン(Mark Cuban)氏のGmailアカウントが、Googleの代表者を装った人物からの偽電話によりハッキングされた事がわかった。

日本語訳:
最新ニュース: マーク・キューバンは、いたずら電話を受けた後、Gmailがハッキングされたと主張している

Google代表者を装った犯人は、同氏に詐欺電話をかけ、その際、「ノア」という偽名を名乗っており、攻撃者は、Googleの復旧方法を操作して同氏の受信トレイに不正アクセス。その後同氏は、ハッカーの身元について、名前のノアや電話をかけた電話番号など、いくつかの詳細を提供。フォロワーに対し、2024年6月22日午後3時30分(日本時間23日08:30)以降に【mcuban@gmail.com】から届いたメールは自分からのものではないと伝え、警告した。同氏による積極的な動きは、仮想通貨コミュニティから支持を集めたものの、同氏の Gmail がブラックアウトしている間に未読メールが大量に積み上がっていたのではないかと推測する人もいた。

50セントのXアカウントを乗っ取り報道直後のハッキング

注目したいのは仮想通貨パンプ・アンド・ダンプ計画で50セントのXアカウントを乗っ取ったと報じられた24時間後に、Gmailが届いたと報じられている点である。

彼らのパターンでは、ハッカーは著名人のソーシャルメディアやネットワークアカウントを乗っ取り、それを使って無防備な被害者を搾取。このようなハッカーの一般的な傾向は、元のアカウント所有者になりすまし、乗っ取ったアカウントを使って詐欺計画を推進し、無防備なオンラインユーザーをターゲットにする。そして、ターゲットにされたユーザーは通常、元のアカウント所有者の社会的資本を信頼し、その人物の信頼性に基づいてそのようなアカウントを通じて提供される指示に従う可能性が大きい。

一部のハッカーは、盗んだアカウントを他の目的に使用し、所有者のオンラインプロフィールにアクセスしてなりすまし、仮想通貨の奪取を目指している。また、アカウント所有者に代わって許可されていない投稿をするなど、脅迫行為につながる可能性も指摘されている。そのため、Xに関する同氏の警告は、担当者に同氏のGmailアカウント回復を支援するよう通知している。今回の出来事のタイムラインを設定することで、一般ユーザーがキューバン氏のGmailから発信される情報をフィルタリングできるようになることは注目に値する。潜在的被害者は、同氏からのメールとハッカーからのメールを区別できると期待されている。

仮想通貨盗難事件はこれが初めてではない

今回の事件は、同氏がデジタル災難に見舞われた初の出来事ではなく、昨年(2023年)11月には、さまざまなコインが入った彼の仮想通貨ウォレットが盗まれている。

ただし、同氏は304万9,000USDC(USDCoin:USDコイン)を回復し、コインベース(Coinbase)への送金に成功している。これらの挫折にもかかわらず、同氏は仮想通貨を声高に支持し続けており、同氏は業界にとってより有利な規制を主張し、CFTC(商品先物取引委員)に主導権を握るよう要求している。同氏の姿勢は、強制執行による規制のアプローチを支持してきたSEC(米国証券取引委員会)とは対照的であると好意的に受け止められている。