バイナンス、WeChatとAlipayで仮想通貨が購入可能に
2019年10月9日、バイナンスのCEOジャオ・チャンポン(CZ)氏が、中国人口14億人がメッセージアプリAlipayとWeChatで仮想通貨購入が可能になったことをツイッターで認める発言をした。しかしバイナンスは両社と直接連携していない。同日、バイナンスはP2Pトレーディング機能(OTC取引)によって、中国人民元(CNY)とBTC・ETH・USDTとの取引が可能となったことを発表している。
Last night, @Binance Launches P2P Trading, starting with China. Most of CT probably can't use it yet, but 1.4 billion people can. We will expand the service to other regions soon.
Anything that makes it easier to get #crypto.https://t.co/GX1sPK8Hql
— CZ Binance (@cz_binance) October 9, 2019
Some confusion by some news outlets. @Binance is not working directly with WeChat or Alipay. However, users are able to use them in P2P transactions for payment.
Still not a small feat. But words/meaning get twisted as they are passed around. https://t.co/uQ8KmD1TQB
— CZ Binance (@cz_binance) October 9, 2019
この件については、先月17日に行われた上海ブロックチェーンweekにて、バイナンスの共同設立者でありチーフマーケティングオフィサーのYi He(イー・ヘー)氏が「バイナンスは1ヶ月以内に自らのプラットフォームにて人民元と仮想通貨のOTC取引を追加して、ユーザーに提供する」と発表。
人民元⇔仮想通貨について
2017年9月、中国人民銀行(PBOC)はICO禁止に続き、仮想通貨取引を全面的に禁止。中国系取引所は海外へと拠点を移すことに。
WeChatは仮想通貨取引関係のアカウントを閉鎖、AlipayはビットコインOTC取引関係のアカウントをブロックといった処置を取っている。そんな中での人民元決済による仮想通貨購入のニュースでツイッター上が盛り上がった。
OTC取引について
人民元でビットコイン・イーサリアム・テザーが買える。現時点ではテスト段階であり、登録から30日以上経過したバイナンスのアカウントを持つandroid(バージョン:1.12.1)ユーザーのみに提供されているサービスだ。今後はiOSとウェブでも展開していく予定となる。
バイナンスは米国・シンガポール・ウガンダ・英国領ジャージーでも法定通貨で仮想通貨が買える取引所を展開。バイナンスはさらに170ヵ国のユーザーに対しても同様のサービスを展開する予定だ。アルゼンチン・バミューダ・トルコ・韓国・リヒテンシュタイン・ロシアなどの名前も挙がっている。
ビットコインの価格にも影響
CZ氏のツイートによって、ビットコインの価格もわずか3時間で1BTC=約8,184ドルから約8,635ドルまで約6%急上昇した。これにより、短期的な下降トレンドの中にトレンド転換を暗示するW(ダブルボトム)が形成された。頭上に上昇を阻むレジスタンスラインが控えているものの、ネックラインを踏み台にしたビットコインが上昇に転じることができるのか、年末に向けて上昇気流に乗れるのか…注目が集まりそうだ。