ドナルド・トランプ氏、イーロン・マスク氏を政策顧問に検討

ドナルド・トランプ氏がイーロン・マスク氏を政策顧問に検討

ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)紙の報道によると、ドナルド・トランプ(Donald Trump)氏は、2024年の米国大統領選で勝利した場合に備えて、イーロン・マスク(Elon Musk)氏を政策顧問に指名することを検討している事がわかった。

これは、この分野で正式な意見や影響力を発揮する可能性のあるこの業界の大物、マスク氏が、経済や国境警備の問題に関する顧問になる可能性があることを意味する。WSJによると、マスク氏は米国の著名なビジネス関係者らが現民主党大統領ジョー・バイデン(Joe Biden)氏を支持するのを思いとどまらせるための影響力キャンペーンに積極的に取り組んでいる。

結果が好意的に受け止められるマスク氏とトランプ氏

マスク氏とトランプ氏は仮想通貨に関しては意見が対立しているが、最近は結果が好意的に受け止められている。

2021年にビットコイン(Bitcoin/BTC)を批判したにもかかわらず、マスク氏は最近、WSJのカンファレンスで、ドージコイン(Dogecoin/DOGE)が自分のお気に入りの仮想通貨であると強調している。

一方、トランプ氏は最近、積極的に仮想通貨を支持しており、当選すれば米国のデジタル資産環境に対する敵意を終わらせると誓っている。仮想通貨企業に対して「非常に前向きでオープンマインド」であると述べ、仮想通貨業界における米国のリーダーシップを主張。さらに、同氏は選挙運動のために仮想通貨で支払われる寄付の受け取りを開始。億万長者の投資家ネルソン・ペルツ(Nelson Peltz)氏と連携し、マスク氏は「投票詐欺を防ぐためのデータ駆動型プロジェクト」を支援する可能性も模索しているが、詳細は明らかにされていない。

トランプ氏とマスク氏はまだコメントしていない

トランプ氏とマスク氏の代理人はまだコメントしていないが、トランプ陣営の広報担当者ブライアン・ヒューズ(Brian Hughes)氏は、トランプ大統領の顧問としての役割はトランプ氏自身の裁量にのみ委ねられていると強調している。

さらに、マスク氏はバイデン氏の政策を声高に批判しているが、11月の選挙で正式に候補者を支持するまでには至っていない。しかしマスク氏は最近、共和党とより緊密に連携しているとみられる。マスク氏は3月に政治献金を控えると主張しているものの、政治的策略は注目されずにはいられなかった。Xでの彼の物議を醸す発言や支持は議論を巻き起こし、彼の社会的イメージに影響を与えていることが、シビックサイエンスの調査で明らかになった。