ナミビア共和国が為替規制を導入したことで仮想通貨非合法化へ

ナミビア共和国は仮想通貨の禁止より規制を選択

ナミビア共和国は、デジタル資産産業を規制する法律を導入し、仮想通貨に対する国の全面禁止を終了することで、仮想通貨に対する姿勢を転換する。

ナミビアは先週、2023年仮想資産サービスプロバイダー法に正式に署名。この法律は2023年7月6日(木曜日)、同国国会の承認を得て、7月14日(金曜日)にハーゲ・ガインゴブ(Hage Geingob)大統領によって署名された後、7月21日(金曜日)に官報に掲載された。この法律は、国の財務省によって決定された日付に施行されるとのこと。

ナミビア初の仮想通貨関連活動を監督する法律は、仮想通貨取引所に対する規制権限を付与。今法案は主に、消費者を保護し、市場乱用を防止し、マネーロンダリング(資金洗浄)やテロ資金供与のリスクを軽減することを目的としている。

ナミビアの中央銀行であるBoN(Bank of Namibia:ナミビア銀行)は、仮想通貨は法定通貨にはならないという立場を堅持している。法律に定められた規制に従わない仮想通貨取引所やプロバイダーについては、最大1,000万ナミビアドル(約8,000万円)の罰金と10年の懲役に処される可能性がある。

ナミビアはビットコインへのアプローチを軟化

ナミビアは2022年10月、ビットコイン(Bitcoin/BTC)やその他の仮想通貨は法定通貨として認められていないものの、BoNは次のように正式発表している。

段階的アプローチで、イノベーションハブを通じてフィンテックイノベーション規制枠組みに仮想資産と仮想資産サービスプロバイダーを含める。

BoN の発表では、小売業者やトレーダーが仮想通貨に取り組み、デジタル資産に固有のリスクを受け入れる意思がある場合、ビットコインの形で金銭を受け入れることができると明確にした。BoNは発表時に、業界に関連する適切な法律や規制の改正を検討していると述べた。また、BONのヨハネス・ガワサブ(Johannes Gawaxab)総裁はさらに、同銀行がCBDC(中央銀行発行デジタル通貨)発行の可能性を検討していると述べている。長年仮想通貨に懐疑的な同総裁は、CBDCは民間発行のデジタル通貨にはないものを提供すると主張した。