バイナンスは2つの決済プロバイダーによるウクライナ・グリブナの操作を制限

ウクライナユーザーはバイナンスで多くの法定通貨オプションを失う

仮想通貨取引所バイナンス(Binance)は、3月後半に2つの決済プラットフォームを介したウクライナの法定通貨グリブナとの取引の処理を停止しすると発表した事が分かった。

取引量で世界をリードするデジタル資産取引所であるバイナンスは3月13日(月曜日)、デジタルウォレットのSettlepay(セトルペイ)とAdvcash(アドキャッシュ)を介したウクライナグリブナの購入が、3月21日(火曜日)から利用できなくなると発表。

この動きは、ウクライナの国の通貨での銀行カードを使用した入出金の以前の停止に続くもので、バイナンスはTelegramとTwitter で公開されたウクライナユーザー向けの発表で次のように語っている。

Settlepayの出金は現在オープンで、法定通貨をウォレットに出金できます。出金手数料は 0%です。


グリブナの制限はウクライナ国立銀行が課した制限に関連

銀行カードやその他の決済サービスを介した法定通貨の入出金は、ウクライナ全土で停止されている、と同取引所は指摘しており、この措置は、ウクライナ国立銀行が課した制限に関連していると説明している。

バイナンスに加えて、ウクライナの大手仮想通貨取引所Kuna(クナ)も中断を認めており、創設者であるマイケル・チョバニアン(Michael Chobanian)氏は、これらはオンラインギャンブルサイトによるマネーロンダリング(資金洗浄)と脱税に対するキエフ政府の取り組みに関連している可能性があるとコメント。また、バイナンスは最新声明のなかで、次の王に語っている。

この決定は違法ギャンブル事業との闘いに関連しており、残念ながら仮想通貨取引所にも影響を与えました。

グローバル仮想通貨会社は、ウクライナのトレーダーに、グリブナをスポットペアで販売したり、手数料なしで任意の資産に変換したりできることを通知。さらに、P2P(ピアツーピア)プラットフォームを使用し、他のバイナンスユーザーと直接仮想通貨と法定通貨を交換することを提案している。

仮想通貨は、ロシアとの継続的な戦争の中で、多くのウクライナ人とその国に生命線を提供してきており、最近のブロックチェーンインテリジェンスレポートは、侵略国が軍事および救援活動に資金を提供するために2億1,200万ドル(約281億円)以上を調達したことを明らかにしている。