マイクロソフトがインダストリアルメタバースグループを終了へ
ソフトウェア大手のマイクロソフト(Microsoft)は、産業用メタバースの開発と推進に専念している最も重要なグループの1つであるインダストリアルメタバースグループ(Industrial Metaverse Group)を閉鎖した事が分かった。
ワシントンに本拠を置くソフトウェア会社である同社は、2023年1月に発表された10,000人が対象となったレイオフの一環として、100人の従業員で構成されていたインダストリアルメタバースコアグループ全体を解雇。The Informationの報道によると、同社は、メタバースを産業環境に導入することを目的とした、同社の一部門である Industrial Metaverse Core グループの解散を社内で発表したとのことだ。
架け橋であったインダストリアルメタバースグループ
今から約4カ月前に結成されたインダストリアルメタバースグループは、発電所、産業用ロボット、輸送ネットワークを制御するためのメタバースインターフェースの実装の架け橋として機能した。
この部門は、ソフトウェアをこのイニシアチブに橋渡しすることにより、メタバースを産業環境に持ち込むことを目的とした取り組みの一部であった。同グループの一員であった100人の従業員が解雇されたものの、同社は、グループによって構築された製品は今後も引き続きサポートされると述べたうえで、次のように語っている。
私たちは、お客様にとって最も重要な産業用メタバースの領域に焦点を当てており、サポート方法に変更はありません。今後も追加情報を共有できることを楽しみにしています。
メタバースイニシアチブリソースの一部はAIなどの他の分野に投入
Microsoftは最近、メタバースイニシアチブのリソースの一部を、AI(人工知能)などの他の分野に投入することを示唆している。
以前のレポートで同社は、他のメタバースプロジェクトがMicrosoftの削減の影響を受けており、3 月までに閉鎖を発表したメタバースプラットフォームAltspacevrの従業員と Mixed Reality Tool Kitも解雇されていることが示唆されている。2023年1月以降、AIベースのスタートアップに資金を提供。1月23日に同社は、GPT-3とそのChatgptインターフェースの開発を行っているOpenaiへの数年にわたる数十億ドルの投資を明らかにし、このパートナーシップの一環として、Microsoftは最近、Chatgptを検索エンジンのBingに含め、ウェブブラウザーEdgeの一部として含めることを発表。この動きに伴い、同社のサティア ナデラ(Satya Nadella)CEO(最高経営責任者)は次のように語っている。
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