日本の電力会社が余剰電力を仮想通貨マイニングに利用
日本の電力会社である東京電力パワーグリッド株式会社(TEPCO Power Grid, Inc.)は、マイニング装置メーカーのTRIPLE-1(トリプルワン)と協力し、余剰電力を仮想通貨マイニングに利用していくことが分かった。
公式発表によると、東京電力パワーグリッドの100%子会社である株式会社アジャイルエナジーXは、仮想通貨マイニングを通じて電力会社の余剰電力を商業化することを最初に決定。両社は、TRIPLE-1との間で、TRIPLE-1の半導体で余剰の再生可能エネルギーを使用する分散型データセンターを日本中に構築するための覚書に署名したとのこと。
余剰電力はAI計算の新需要生み出す
余剰電力は、仮想通貨マイニングとAI(人工知能)計算の新しい需要を生み出すことによって活用されるとのこと。
TEPCO より画像引用
3企業はすべて、すでに東京でデモプロジェクトを立ち上げており、プロジェクトの拠点には1,300台のコンピューターシステムを備えた1.5メガワット(MW)のデータハブとして稼働しているとのこと。日本のエネルギー省によって明らかにされた最近のデータによると、日本は現在発電している再生可能エネルギーの量の2倍を生産している可能性があるという。この事実はおそらく、ここ数年で増加した再生可能エネルギーの抑制によるもので、過剰に生産された電力を削減し、削減された状態に慣れることでより多くのエネルギーが節約されると考えられる。
世界をリードする仮想通貨取引所Binanceが、当NEXTMONEYの特集記事「Binanceがサクラエクスチェンジビットコイン買収で日本再進出へ」で報じたように、サクラエクスチェンジビットコイン買収を発表し、正式に日本市場に参入する準備が整った後、Binanceによる日本の仮想通貨シーンは本格化している。