ロゴをめぐる裁判でMetaが勝訴
Meta Platforms Incは11月10日(木曜日)、ブロックチェーンの非営利団体ディフィニティ財団(Dfinity Foundation)による商標訴訟を打ち負かしたことが分かった。
サンフランシスコ連邦裁判所は、Dfinityの訴えを却下し、メタのロゴは、デザインとターゲットオーディエンスの違いを考慮し、Dfinityロゴと消費者の混乱を引き起こす可能性が低いとした。チャールズ・ブレイヤー(Charles Breyer)米国地区裁判官は、Dfinityの訴訟を修正する許可を与え、MetaとDfinity代表者は、判決に関するコメントの要求にすぐに応答していない。
FacebookからMetaにリブランド後に誕生したロゴ
スイスに本拠を置くDfinityのインターネットコンピューターは、スマートコントラクトをホストするために設計された“無限”のパブリックブロックチェーンネットワークである。
2つのInfinity-Symbolロゴの連邦商標を所有しており、1つはいくつかの色の「虹」ロゴと、その名前が特定の色の下にあるロゴ用だ。Metaは2021年10月にFacebook Incから社名をMetaとしてリブランド。以降、メタバースに特化したプロジェクトを全面的に推し進めてきた。Metaは、リブランドの際に新しいロゴを発表。披露された新ロゴは、「メタバースの無限の視野」を象徴した「M」と、「無限」のシンボルである「連続ループ」から生まれたと説明している。
訴えが棄却された理由
Dfinityは2022年5月、トレードマークが酷似している事から混乱が生じており、侵害されたとしてMetaを訴えている。
Metaエグゼクティブは、ブロックチェーンテクノロジーをビジネスに統合するための計画を概説したと述べている。10日にDfinityは実際にCommerceで照射されていないロゴを使用していたことを示しておらず、その虹のロゴはMetaが訴訟を維持するのに十分なほど似ていないと述べている。Metaのロゴの形状とDfinityのインフィニティサインの違いは、Metaロゴは青で表現されている事が大半であり、Dfinityのマルチカラーの商標とは大きく異なる。また、裁判官はDfinityユーザーは「ハイテクに精通した開発者」であると述べ、次のように語っている。
テクノロジーの世界の複雑さに没頭しているこれらの洗練された人々は、特に重要な点で類似していない。
Metaにとっては一つの訴訟が終わりを迎え、やや肩の荷が下りたことは事実ではあるものの、同社はその名前の変更をめぐる仮想現実企業Metaxおよび投資会社Metacapitalからの他の商標訴訟にまだ直面している。