Coinbaseがシンガポールでライセンスを取得
10月11日(火曜日)、トップ仮想通貨取引所であるCoinbaseは、シンガポールの中央銀行にあたるMAS(Monetary Authority of Singapore=シンガポール金融管理局/シンガポール通貨金融庁)からデジタル決済トークンサービスのライセンスを取得したと発表した事が分かった。
このライセンス取得によって同取引所は、シンガポールのユーザーに決済サービスが提供できるようになり、個々のユーザーや機関がデジタル決済トークンサービスを使用できるようにするシンガポールの決済サービス法に沿ったものとなった。
コインベースシンガポールはライセンス承認済
Coinbaseは、東南アジア各国ですでにかなりの存在感を示しており、カナダの大手通信社ロイター(Reuters)の報道によると、同取引所には現在、約100人の従業員が従事しており、そのほとんどが製品エンジニアとのこと。同取引所の東南アジア担当地域ディレクターであるハッサン・アーメド(Hassan Ahmed)氏は、シンガポールはCoinbaseの事業拡大計画にとって戦略的に重要であると述べたうえで、次のように語っている。
これは重要なマイルストーンで、私たちは、シンガポールを戦略的な市場であり、Web3イノベーションのグローバルハブと見なしています。
同取引所は、シンガポールで最も早く仮想通貨ライセンスを取得した企業の 1 つで、Crypto.com とDBS Vickersは、当局から規制承認を受けた企業の1社である。シンガポールは、グローバル企業が管轄区域に存在し、事業を展開することを歓迎しており、すでにインドなどの南アジア諸国のいくつかの企業が拠点をシンガポールに移している。
広がるユーザー層
シンガポールでの承認は、2022年度Coinbase拡張計画における重要ステップで、7月初旬に同取引所はヨーロッパの主要市場であるイタリアで規制当局のライセンスを取得している。
NEXTMONEYの特集記事「Coinbaseがイタリアで仮想通貨サービスプロバイダーライセンスを取得」で報じているように、イタリア当局は、同社の仮想通貨サービスプロバイダーライセンスを承認。アイルランド、英国、ドイツなどのヨーロッパ40カ国の顧客に向けてサービスを提供。他の多くの国では、計画がパイプラインにあり、さまざまな国でいくつかライセンス申請町となっている。Coinbaseは、ライバル取引所Binanceとの激しい競争に直面。Coinbase は最近、一連の仮想通貨暴落により混乱に直面したが、対するBinanceは混乱の波に巻き込まれることなく、うまくユーザーベースを拡大している。