FDIC連邦預金保険公社は、FTX USの保険商品に警告

FDIC連邦預金保険公社がFTX USに警告

8月19日(金曜日)、FDIC(Federal Deposit Insurance Corporation =米国連邦預金保険公社)は、仮想通貨億万長者としてひられるサム・バンクマン・フリード(Sam Bankman-Fried)氏の所有するFTX USを含む5つの仮想通貨会社に警告したことが明らかになった。

FDICによると、FTX USとその他の企業は、提供する特定の仮想通貨関連商品やサービスがFDICの保険に加入していると述べており、FDICとの関係に関して虚偽または誤解を招く記述をやめるように促しているとのこと。FDICによると、FTX USとその関連事業者は、FTX USの預金保険状況に関連し、直接または暗示的に虚偽および誤解を招く発言をすることによって、FDIC法に違反した可能性があると指摘。FTX US以外のニュースアウトレットCryptonewsCryptoSecSmartAssetなどの仮想通貨企業以外にもFDUC側から書簡にて警告をしている。

というのも、そのような企業の1つは、連邦預金保険法(Federal Deposit Insurance Act)で完全に禁止されている活動で、FDICとの提携やFDICによる推奨を示唆するドメインを取得しているとのことだ。

FDICの名前を悪用した取引所に対して法的措置も検討

2022年7月20日にFTX USの社長であるブレット・ハリソン(Brett Harrison)氏は、同社従業員からの直接預金は、個別にFDICが保証する銀行口座に保管されていると、自身の公式アカウントでツイートしていたことも明らかになっている。

同氏のツイートによると「雇用主からFTX USへの直接預金は、ユーザー名義のFDIC保険付き銀行口座に保管されている株式は、FDIC保険およびSIPC保険付き証券口座で保有されています。」とのことしかし、FDICは、いかなる種類の証券口座も保証せず、いかなる種類の株式や仮想通貨も対象にしていないことを明らかにしたため、FTX USが宣伝した情報は完全に虚偽であるため、彼らはFDICの名前を悪用した取引所に対して法的措置を取ることを検討しているとのことだ。

さらに、FDICは、FTX.USがSmartAssetとCryptoSecについても、FDICが保証するとの記載を行っていたとのこと。これらの事実からFTX USは、リリースの公表から15営業日以内に、FDICに対して、FDICと関連するすべての資料を削除するために行ったすべてを詳述し、要請への遵守を示す書面を提出しなければならない。

日本語訳:
FDICの指示により、ツイートを削除しました。このツイートは、雇用主からの米ドルの直接預金が保険付きの銀行 (つまり、Evolve Bank) に保管されているかどうかに関して、Twitter で提起された質問に応えて書かれました。

一方で、ハリソン氏は先で触れたツイートを書いたことを認めており、FDICの要求に応じて削除したことを明らかにしており、FTX USは誠実に行動し、取引所が米国の規制当局と手を携えて取り組むことを強調したとのこと。