BitfinexとTetherが共同で立ち上げたP2Pビデオ通話アプリKeet

BitfinexとTetherがP2PアプリKeetを立ち上げ

仮想通貨取引所Bitfinex(ビットフィネックス)とステーブルコインの発行元Tether(テザー)はHypercore(ハイパーコア)と協力し、共同でHolepunchという新しいプラットフォームを作り、完全暗号化P2P(ピア・ツー・ピア)ビデオ通話アプリケーションKeetを開始したことを発表した。

仮想通貨プラットフォームBitfinexとステーブルコインのTetherはHypercoreと協力し、ピアツーピアのビデオチャットアプリケーションであるKeetを発表。Keetはリアルタイムのオーディオビデオ通話、テキストチャット、ファイル共有を容易にするアプリである。このアプリはDHT(Distributed Hash Table)分散データベースを含む分散技術に基づいており、分散ホールパンチングと呼ばれる技術によって、ユーザーが現実の家庭やオフィスのネットワーク上で互いを見つけて接続し、群れを形成することを可能にするとのことだ。

大量のメタデータが収集可能なKeet

Keetによると、同プラットフォームは、オンラインコミュニケーションとデータ共有の多くの側面における技術独占を打ち破るための、ネットワーク全体に割り込むことができる中間業者がいることにも触れている。

アプリでは基本的に、認証された暗号鍵ペアのみを使用し、ユーザーの位置を特定して接続することを可能にするもので、この手法は、Zoomのような中央集権的な環境では非常に人気がある。実際、プライバシー重視のソリューションが存在するにもかかわらず、TetherとBitfinexのCTOであるパオロ・アルドイノ(Paolo Ardoino)氏は、大量のメタデータが依然として収集可能であると主張している。

Holepunch Inc.のマティアス・ブウス(Mathias Buus)CEO(最高経営責任者)は、今日の仮想通信アプリのほとんどがそうであるように、単一のサーバーを介して通信を中継するのではなく、Holepunchは、ピアがお互いを発見するために使用できるコンピュータのオープンネットワークであると述べている。また、同社CSO(最高戦略責任者)に就任したアルドイノ氏は次のように語っている。

Keetを使えば、ビッグテックや抑圧的な政府に通信を聞かれたり、データを採取されたりする心配なしに、家族や友人、同僚、見知らぬ人と話すことができます。

3社は、過去5年以上にわたってこのプロジェクトに取り組んできたと言われており、BitfinexとTetherも、HolepunchとKeetの開発に1,000万ドル(約13.7億円)近くを投資しているとのこと。