スイス国立銀行はビットコイン保有予定なし
スイスの中央銀行にあたるSNB(Swiss National Bank=スイス国立銀行)は、CBDC(中央銀行発行デジタル通貨)を検討している可能性があるものの、ビットコイン(Bitcoin/BTC)を準備通貨として保有する予定はないことが分かった。
SNBのトーマス・ヨルダン(Thomas Jordan)会長は、スイス国立銀行がバランスシートに世界最大の仮想通貨を持たないことを決定したことを明らかにし、同時に組織は、ある程度デジタル通貨を検討していることを明らかにした。
4月29日(金曜日)に開催された同銀行の年次総会で会長は、ビットコインが現在の観点から外貨準備の要件を満たしているとSNBは信じていないと述べた。同会長によると、バランスシートにBTCを追加することは、SNBにとって問題ではないものの、実際に追加するには、完全に納得した場合であると述べており、大手メディアのロイター通信の報道によると、同会長は次のように述べている。
ビットコインの購入は私たちにとって問題ではありません。直接購入することも、ビットコインに基づく投資商品を購入することもできます。バランスシートにビットコインが必要であると確信した場合、技術的および運用上の条件を比較的迅速に調整できます。/em>
スイスは、最も仮想通貨に寛容な国の1つとしての地位を確立しており、現在、世界で最も収益性の高いビットコイントレーダーを抱えている国だ。Chainalysisのデータによると、Invezzは、中央ヨーロッパの国が投資家1人あたりの利益が1,268ドル(約165,000円)と最も高いことは新たに発見された。
中央銀行デジタル通貨のダブリング
スイスでは2019年ごろからCBDCを調査しており、デジタル通貨の計画に関するレポートを最初に却下した後、SNBは、国が新たに認可したSix(Swiss Exchange=スイス証券取引所)を介して、2023年1月にwCBDC(中央銀行の卸売デジタル通貨)の発売が予定されていることを通知した。
ローンチは依然として政策決定であるものの、中央銀行は、Citigroup Inc、UBS Group AG、Goldman Sachs Group Inc、Credit Suisse Group AG、Hypothekarbank Lenzburg AGの5つの商業銀行とともに、国内の金融ネットワーク内でCBDCを処理して行くとのことだ。