SECがスカイブリッジキャピタルからのビットコインETF申請を拒否

SECがスカイブリッジのビットコインETF申請を拒否

SEC(米国証券取引委員会)が、ヘッジファンドのスカイブリッジ・キャピタル(Skybridge Capital)と投資顧問会社のファーストトラスト(First Trust)によるスポットビットコイン上場投資信託(ETF)の提案を拒否した事がわかった。

大手メディアの最新報道によると、SECは、ヘッジファンドのスカイブリッジキャピタル社と投資顧問会社のファーストトラスト者によるスポットビットコイン上場投資信託(ETF)の申請を拒否した。

このSECによる拒否決定は、ある程度予想されていたものであり、市場関係者らは驚く事なく今回のニュースを受け止めている。その背景には、少なくともこれまで、SECはスポットビットコインETFよりもビットコイン先物市場を追跡するETFを優先することを保証して来たという事実があるためだ。

SECはスポットビットコインETFに確信が持てない

今回のSECの却下は、スポットビットコインETFを上場するという投資顧問会社Kryptoin(クリプトイン)による申請を却下してから1カ月後に再び2社が却下されている。

現在、何らかの理由により、ファーストトラストとスカイブリッジ(SkyBridge)によるスポットビットコインETFの申請に向けたSECによる決定の遅れは、一部の関係者に希望を与えていた可能性がある。しかし、資産自体ではなくビットコイン先物市場を追跡するETFを優先するようにSECがすでに設定した先例に基づき、最終的に拒否判断を下した事は予想されていた。

SECはビットコイン先物ETFの承認に問題はなく、ProSharesによるビットコイン戦略ETF(BITO)とValkyrieビットコイン戦略ETF(BTF)はどちらも2021年10月から取引を開始している。また、スポットビットコインETFに関するフィデリティインベストメント(Fidelity Investment)の提案に関する決定も予定されているものの、こちらについても結果は期待されていない。