ブラジルの大手銀行BTGPactualでビットコインとイーサリアムへの直接取引が可能に

ブラジル大手銀行で仮想通貨直接取引可能に

ブラジルの大手銀行BTGPactualは9月20日(月曜日)、顧客がMyntと呼ばれる新しいプラットフォームを介し、デジタル資産の直接取引プラットフォームを立ち上げの計画を発表した。

現地メディアのRio Timeによると、BTGPactualは2022年第1四半期にローンチされる予定で、仮想通貨を直接取引できるブラジル初の銀行となる。同プラットフォームでは、主要仮想通貨ビットコイン(Bitcoin/BTC)とイーサリアム(Ethereum/ETH)2銘柄の取引が可能になる予定で、大きな注目が集まっている。BTGPactualのデジタル資産責任者であるアンドレ・ポルティーリョ(Andre Portilho)氏は発表にともない、次のように語っている。

ブロックチェーンベースの資産を備えた完全なプラットフォームより、私たちは2つの主要な仮想通貨を提供する予定ですが、時間の経過とともに他の仮想通貨も取引できるようになる予定です。


ラテンアメリカ人の3人に1人が仮想通貨に関心を示す

最新調査によると、ラテンアメリカのほぼ3人に1人が仮想通貨に関心を持っていることが明らかになっており、デジタル資産の直接取引には大きな需要があると考えられる。

しかし、その多くの人々は仮想通貨について十分な知識が不足しているため、ビットコインやその他のアルトコインに投資を行っていないのが現状だ。そのためBTGPactualは、新しいプラットフォームにデジタル資産テクノロジーに関する教育機能を実装する予定で、知識に乏しいラテンアメリカ人らに正しい知識投資機会を提供することが狙いだ。これについてポルティーリョ氏は、次のようにコメント。

教育機能の実装は、私たちが開発しようとしているすべての教育コンテンツとともに、私たちのプラットフォームのアイデンティティになるだけでなく、市場の開発にも役立つと信じています。

一方でBTGPactualは、ReitBZとして知られるセキュリティトークンをリリースしており、仮想通貨へのイニシアチブに積極的な姿勢を見せている。また、ReitBZはテゾス財団(Tezos Foundation)との提携によって発行されており、Tezosソリューションの堅牢(けんろう)な技術面を利用した初の会社となった。

ブラジルは人口2億人を超える大国として、パキスタンについで6位にランクインしていることもあり、新たなプラットフォームの導入により、仮想通貨市場への参加者は相当な数になると予想され、高い期待が寄せられている。