仮想通貨取引所Bilaxyがハッキングに続いて公式サイトを削除か

仮想通貨取引所Bilaxyがハッキング後にサイトを削除か

小規模仮想通貨取引所Bilaxyでハッキング事件が確認され、同取引所のERC-20ホットウォレットへの攻撃による資金損失が報告された。

Telegramを通じ、8月28日(土曜日)にBilaxyがハッキングされたことが発表された。ハッキング攻撃は発生から1時間程度で295の異なるERC-20トークンが転送されている。同取引所は、ハッカーがさまざまなトークンを1つのアドレスに転送したと報告しており、トークンの価値は170,600ドル(約1,880万円)だが、最近のトランザクションは8月30日(月曜日)に159,000ドル(約1,750万円)に相当する50ETHを送信している。

仮想通貨取引所は、ホットウォレットの転送を発見した直後にそのウェブサイトで一時停止しており、これによってセキュリティを強化するため、数百の資産を緊急対策としてホットウォレットからコールドウォレットに移動している。Telegramでの追加報告を通じ、顧客が取引所プラットフォームへの預金を停止するように要求。ただし、同取引所の公式サイトには追加情報はあなく、現時点での唯一の通知は、一時的なシステムメンテナンスとTelegramチャネルへのリンクに関するもののみで、公式サイトも閲覧できない状況が続いている。

仮想通貨取引き所で何がハッキングされたのか

Bilaxは、ハッキングされた仮想通貨のドルへの換算価値をまだ発表しておらず、現在判明しているのは、複数の未確認報告からの推測によるもののみで、それらによると、総損失は約4億5,000万ドル(約496億円)と予想されている。

分散型の金融プロトコルであるHogeFinanceは、Bilaxyのハッキングには約300のデジタル資産の転送が含まれていると報告しており、強奪された資産には、ユニスワップ(Uniswap/UNI)、USDコイン(USD Coin/USDC)、テザー(Tether/USDT)などが含まれているとのこと。さらにHoge Financeは、Bilaxyプラットフォームに保存されている約10億のHOGEコイン(約24億円)が別のウォレットに移動されたことを明らかにした。

現時点でBilaxyはまだコメントを発信していないにもかかわらず、一部の法執行機関およびセキュリティ機関との将来のコラボレーションを顧客に保証し、これによってセキュリティ監査とローンチ調査の提供においてプラットフォームが強化されるという。

仮想通貨追跡ウェブサイトであるCoinMarketCapのデータによると、セーシェル共和国に登録されているBilaxyは2018年にローンチされ、現在Twitterアカウントには25,000人以上のフォロワーがいる。Bilaxyのハッキングのニュースは、NEXTMONEYの特集記事「国内通貨取引所Liquid(リキッド)が推定9,400万ドルのハッキング被害」で報じているように、Liquidのニュースと同時に発生し、ハッキングの影響を克服しようと努めている。Liquidは、8月中旬にハッキングにより約1億ドル(約110億円)を失っている。

国内通貨取引所Liquid(リキッド)が推定9,400万ドルのハッキング被害

2021.08.19

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