FTXハリソン社長、1年以内に仮想通貨デリバティブ取引の提供計画を明かす

FTXが1年以内に仮想通貨デリバティブの提供を目指す

仮想通貨デリバティブ(金融派生商品)取引所FTXのブレット・ハリソン(Brett Harrison)社長は、1年以内に仮想通貨デリバティブ取引を提供することを目指していることをBusinessinsiderのインタビューで明らかにした。

FTXの金融商品の多くは、その名前が付けられた人気のデリバティブ商品を含め、米国の顧客には利用できないため、その関連会社である「FTX.US」が使用されている。ベンチマークプロバイダーであるNomicsのデータによると、FTXは取引量の点で世界の上位5つの取引所の1つであり、過去24時間で115億ドル(約1兆2,697億円)を超えており、FTX.USについては2億2000万ドル(約242億円)を記録しており、ハリソン氏は次のように語っている。

この事業の確立には多くの不測の事態があり、最も重要なのはCFTCからの承認とサポートであるため、正確なタイムラインを見積もることは困難です。


FTS.USがCFTCから承認を得るには

CFTC(商品先物取引委員会)は、国内のデリバティブ市場を規制しているため、アメリカ国内で仮想通貨デリバティブ商品を提供するには、認証が必要とされる。

FTX.USが仮に、CFTCから承認を得られると仮定した場合、独自ライセンスを申請するか、すでにそのようなライセンスを持っている別の事業会社を買収するかの2つの選択肢がある。ハリソン氏はこれについて、どの道を進むべきかについて計画はまだ議論中であり、仮想通貨デリバティブを提供するために最善の方法を模索している。仮想通貨デリバティブ取引は近年需要が高まっている商品の一つであり、不安定な仮想通貨市場でのリスクをヘッジする方法としても採用されているという側面がある。その上でハリソン氏は次のように述べている。

FTX.USとFTXは別々の会社であり、これらは完全に別々の事業になるでしょう。FTX.USで取引されるデリバティブは、CFTCによって規制されるため、国際側とは異なる要件(商品、証拠金など)が必要になります。

2021年6月にFTXは、資産運用を手掛けるVanEckの子会社MVIS(MV Index Solutions GmbH)インデックスでライセンス供与され、CryptoCompare提供された市場データを使用した2つの永久先物商品のリリースを発表している。いずれにせよ、FTC(米国連邦取引委員会)がアメリカ国内で仮想通貨デリバティブ商品をリリースするためには、CFTCとの連携が必要不可欠であり、仮想通貨業界から大きな注目が集まっている。