Binance がSEPAを利用したユーロ預金を一時無効に
Binanceは、現地時間の7月7日(水曜日、午前8時UTC)より、ユーザーは、SEPA(※1)を利用したユーロ預金を一時的に無効にした事が分かった。ただし、クレジットカードやデビットカードでアカウントに資金を供給することはできる。
国境を越えた支払いの効率を改善し、細分化されていたユーロ決済の国内市場を単一の国内市場に変えることを目的に立ち上げられた組織である。欧州連合27加盟国、欧州自由貿易連合に加入するアイスランド、リヒテンシュタイン、ノルウェー、スイスの4加盟国、および英国で構成されている。対象地域内の任意の口座にキャッシュレスユーロ支払いができ、ユーロ圏の銀行口座を持っている人は、ユーロ圏全体で給与を受け取り、支払いを行うために使用できる。
Binanceは現在、世界各国の主要規制当局による監視が高まるなか、突然、SEPAから送信されるユーロ銀行預金を一時停止する事をユーザーに対し、メールで告知。告知の中で同取引所は、「制御を超えた出来事」によって引き起こされたと述べ、詳細は明らかにしていない。SEPAを介したユーロ預金は、取引所の制御が及ばない状況のために無期限に保留されており、預金停止については一時的なものになると主張している。なお、BinanceはSEPA転送を一時的に停止する理由を特定していませんが、この決定は、会社に対して取られた規制措置の猛攻撃に起因する可能性がある。
高まる各国のBinanceへの監視強化
Binanceに対する規制強化の影響は最近立て続けに発表されており、当NEXTMONEYの特集記事「英国のバークレイズ銀行がBinanceへのカード支払いをブロック」で報じたように、英国の金融大手バークレイズが、取引所が適切なライセンスを有さないまま英国で運営されていることを金融規制当局がユーザーに警告した後、英国バークレイズ銀行によるBinanceへのカード支払い停止が最新の決定だ。
これまで当NEXTMONEYでも特集記事で報じているように、Binanceに対する監視強化はすでに英国、日本、カナダ、米国からの影響を受けている。これらの問題が噴出しているにもかかわらず、Binanceは依然として世界最大の仮想通貨取引所として利用されている。