Coinbaseがスマートコントラクトのリスク検出セキュリティツールを発表
世界的なスマートコントラクト(契約の自動化)により、市場規模は2019年の1億670万ドル(約118億円)から3億4540万ドル(約382億円 / ※2026年まで)に達すると予測されており、主要取引所ではセキュリティリスクに対する懸念が高まっている。
これに照らし、米国の仮想通貨取引所であるCoinbase(コインベース)が最近、スマートコントラクトのセキュリティリスクを検出して分類するための新しいツールを発表。6月23日(水曜日)付けのブログの中で、同取引所は次のような「Solidify」というツールの開発に成功したと述べ、私用について次のように語っている。
スマートコントラクトのセキュリティ分析と分類のプロセスを自動化、標準化、拡張するために使用されます。
A helpful utility for smart contract risk mitigation – Introducing Solidify — a tool to automatically detect and classify smart contract security risks by @coinbase https://t.co/EFdfeGXCBZ
— Ira Rothken (@rothken) June 24, 2021
拡大し続けるスマートコントラクト市場
過去数年間、スマートコントラクトの市場規模は、サプライチェーン、銀行、政府、保険、不動産などの業界でさまざまなアプリケーションが採用されたことにより、収益の増加を見せ続けている。
さらに、ブロックチェーン技術の人気の高まりは、スマートコントラクト市場の需要を煽っている。その一方で、NEXTMONEYの特集記事「BSCDeFiプロジェクトImpossibleFinanceが700万ドルの資金調達から3週間後、フラッシュローン攻撃で50万ドルを失う」で報じているように、Binance Smart Chain DeFiプロジェクトのImpossibleFinanceが700万ドルの資金調達達成3週間後、ハッキングされ、50万ドルの被害に遭うなど、セキュリティ上の懸念が最近高まっているのも事実である。
セキュリティリスクを回避するために、CoinbaseのSolidifyは、CoinbaseのAsset Hubと連携して使用されるとのこと。
Solidifyの仕組み
Coinbaseはブログの中で、手動のスマートコントラクト分析は時間がかかりエラーが発生しやすいプロセスであることを認めている。
Solidifyが大規模な署名データベースとパターンマッチングエンジンを使用して、契約の特徴とそのリスクを効果的に検出することを強調。これによって、自動化されたスマートコントラクトスキャンが可能になり、スマートコントラクトのリスクの標準化とスコアリング、軽減戦略の提案、詳細なレポートの生成が可能になるとのことで、同取引所はブログで次に用に語っている。
Solidifyは、完全に自動的に、または追加の手動レビューを必要とする独自の機能を特定することにより、何百ものスマートコントラクトのセキュリティリスクを評価します。